彰国社

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現代日本土木史 第二版

高橋裕 著

A5・246頁

定価3,143円(本体2,857円+税)

ISBN:978-4-395-04031-5

2007年08月

明治以降の日本の土木史を概観するために欠かせない1冊。4章立てだが、「3 明治維新から第二次世界大戦までの土木技術の近代化」と「4 第二次世界大戦後の土木事業の発展」に多くの頁が割かれている。

[目次]
1 日本土木史の意義と特質
1 土木史の意義 土木史をなぜ学ぶか/土木の特性
2 日本の土木の特性 日本国土の地理的環境/日本の自然特性と土木技術/日本人の自然観と国土開発

2 江戸時代までの土木技術の形成
1 古代から中世までの日本の土木
2 近世における日本の土木
3 西欧近代土木工学の発祥と近代土木技術の黎明 西欧近代土木工学の発祥/近代土木技術の黎明

3 明治維新から第二次世界大戦までの土木技術の近代化
1 明治初期における近代土木技術の導入―お雇い外国人の役割
2 明治期における土木工学の成立と土木技術の近代化 土木行政の確立/トンネル技術の自立/近代都市の成立―特に近代的水道の普及/軍事土木/帰国した留学生の活躍―古市公威を例として/琵琶湖疏水―土木技術自立への金字塔/土木技術者教育機関の整備/明治の土木技術者の思想と生き方―廣井勇を例として/鉄道が文明を全国に運んだ明治
3 大正と昭和初期における土木技術と土木事業の発展 大正から昭和へ―土木学会の誕生/丹那トンネルの難工事/信濃川の大河津分水/関東大震災とその復興/大ダム時代への胎動と水力発電事業の推進/台湾に身を捧げた浜野弥四郎と八田與一/南満州鉄道の建設/関門海底トンネルの開通/秀でた学問的業績

4 第二次世界大戦後の土木事業の発展
1 戦後の混乱から復興へ(1945~59) 戦後の経済危機―食糧危機の克服/愛知用水事業/打ち続く災害/工業の復興のための水力開発/新しい学問分野の勃興
2 高度成長を支えた旺盛な国土開発 高い経済成長率と産業構造の急変/全国総合開発計画/大ダム時代の到来/臨海工業地帯の造成/高速交通網の整備/都市基盤の整備/住民運動の台頭と環境問題の深刻化
3 安定成長期における持続的開発と保全の調和 土木界をめぐる新しい状況/三全総から四全総へ/充実が続く社会基盤施設/快適にして美しい国土へ/四島連結―青函トンネルと瀬戸大橋
4 第二次世界大戦後の半世紀を顧みる
5 21世紀の課題 地球時代の到来/国際化への対応/総合性を見直す/文化発展の原動力

文献解題

日本土木史年表
明治以前(B.C.~1867)/明治以降(1868~2007)

索引
人名索引/地名および事業名索引/事項索引

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