彰国社

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まちを再生する99のアイデア

商店街活性化から震災復興まで

柴﨑恭秀+ソフトユニオン 編著

B6変・212頁

定価2,310円(本体2,100円+税)

ISBN:978-4-395-02901-3

2012年05月

商店街がシャッター通りになっている、高齢化している、景観が壊されているなどなど、まちは、少なからず何らかの問題を抱えている。しかし、一粒のアイデアをきっかけとして息を吹き返したまちもある。この本には、やる気のある人がまちの活性化に立ち上がるための「まちを再生する99の魔法の種」を集めている。

[目次]
序章 アイデアがまちを再生する
1章 点のアイデア ―イメージアップすべきポイント
01 街路づくりの基本アイテムを使いこなす/02 パラペットを外して、まちの個性を発見する/03 看板をそのまま残して白く塗りつぶす/04 黒地に白字で、屋号看板をつくってみる/05 看板をそのまま残して緑化する/06 まち並みと調和した屋外広告を/07 アーケードを外して仮設的な装置を仕立てる/08 店前の室外機をどう隠すか/09 道に余白を設けてベンチを置いてみる/10 ショーケース付きの縁側空間をつくる/11 電柱に服を着せてリズムをつくる/12 景観要素のひとつ、街具をまちにつくる/13 オブジェでまちの空気を変える/14 自販機カフェをまちに組み込む/15 自販機インナーカフェで店の美観をアップ/16 足元を隠して竹矢来で景観をつくる/17 建物の美しさを損なわない雨樋の工夫/18 消火栓を地下に埋設してすっきりと

2章 線のアイデア ―賑わいをつくり出す仕掛け
19 道にシケインを設けて、車と仲よく共存/20 蛇行とセットバックで道に淀み空間を/21 路地状空間をつくり、ネットワーク化する/22 新たな路地を発見して活気をつくる/23 生け垣の工夫で、まちの名物小道を/24 道と敷地に手を加えて歩道を広く見せる/25 シャッター通りをシアター通りに/26 ショーウインドーを通りのギャラリーに/27 イルミネーションで独自のアーケードを/28 木でジグザグ形のガードレールをつくる/29 商店街を参道に見立てて活性化を図る/30 景観に配慮した雁木のような歩道を/31 統一したオーニング看板で景観づくり/32 環境装置としての水路を道に復活させる/33 ブロック塀を、間伐材を用いた板塀に/34 横丁の曖昧さは引き違い戸がつくる/35 門扉のような塀のような入り口を/36 ネットフェンスを板塀に変える/37 雪洞付きのイベント電線を設ける

3章 面のアイデア ―ちょっとしたスペースの活用
38 駐車場を、まち並みを意識した東屋に/39 商店街にある駐車場を森にしてみる/40 まちの表情をつくる広場を交差点に/41 まちの空き地をポケットパークに/42 屋内に小さな路地空間をつくる/43 空き店舗の有効利用、シェア・ショップ/44 商店街を株式会社にしてビジネスチャンスを/45 商店街独自のサウンドスケープを探す/46 ホワイトノイズで騒音を消す/47 空き地を利用して緑のアクセントをつくる/48 ドッグバーで犬もまちの風景に/49 軒先商売で新たなニーズを掘り起こす/50 鬼門を記憶に残すための仕掛け/51 付加価値をつけて親しまれる公衆トイレを/52 電話ボックスを歩道上のミニスポットに/53 活性化の仮設店舗、屋台をつくる

4章 光と緑のアイデア ―ボリュームで考える
54 光を足さずに、まちをくっきり見せる/55 まち全体の光の色を揃える/56 まちのあかりの重心を下げる/57 照明効果を利用したナイトショッピング/58 スポットライトでストーリーボードを照らす/59 小さなスポットライトでライトアップ/60 廃油キャンドルでハイブリッド辻行灯を/61 まち全体に光の色を演出する/62 キャンドルの光を、絆を強めるあかりに/63 収穫祭ができる広場のような駐車場/64 整形木で新しい外部空間をつくる/65 雨水利用で打ち水のできる道路/66 セオリーだけでない防犯的照明を

5章 記憶と復興のアイデア ―みんなの力でゼロからスタート
67 まちの構造を読み解いて復興に活かす/68 まちの名前から地形を読み解く69 忘れていた場所やじゃま者を甦らす/70 民家の通り庭を利用して抜け道をつくる/71 土蔵を活用した地産地消のまちづくり/72 まちの見晴らしポイントをつくる/73 仮設住宅の間取りを工夫して復興住宅に/74 仮設住宅で快適に住まうための工夫/75 仮設住宅の技術を復興住宅に転用する/76 地元業者による木造仮設住宅を屋台村にする/77 復興住宅を商店街にレイアウトしてみる/78 被害建物を曳家で移動して直して使う/79 軟弱地盤で免震装置として機能した鋼管杭/80 地震を吸収するための技術を先人に学ぶ

6章 インフラのアイデア ―中央依存から地方自立へ
81 雨水浸透処理で都市洪水を緩和する/82 雨水利用が路地のコミュニティをつくる/83 井戸の復権で、新しいコミュニティを/84 上水の分散供給でリスクを分散する/85 直結給水でエネルギーロスを解決する/86 下水道の浄化槽利用を促進する/87 下水の分流式で環境対応を図る/88 身近なゴミ処理で、まち環境の改善を/89 エネルギーの備蓄を、まち単位で/90 地産地消でエネルギーの分散化を/91 スマートグリッドでエネルギーの有効利用を/92 アーケードに太陽光発電を設置する/93 電線地中化で、すっきりさわやか/94 電柱をハイブリッド化してみる/95 樹木で延焼防止帯をつくる/96 まち全体で行うミクロの水害対策/97 防災に強い水塀のあるまち並みをつくる/98 液状化対策でまちの地盤を強くする/99 切土と盛土、いずれにしても要注意!

コラム 仮設住宅の居住性を考える
終章 プラス1のアイデア

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