彰国社

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健康は住まいがつくる

医者・建築家と描く超高齢社会の暮らし方処方箋

田中正敏 著

B6・228

定価1,375円(本体1,250円+税)

ISBN:978-4-395-32121-6

2018年10月

本書は医者で一級建築士でもある著者が、いまや超高齢社会を迎えている日本で、いかに健康寿命を維持し永らえるか、また地域の環境や住まいとの関係がいかに大切で重要な要素であるかを解説し、今後の施策や仕組みづくりへの提案・提言も含めさまざまな示唆を与えている。超高齢化が急激に進行しつつある日本社会に向けた好個の一冊。

[目次]
第一章 健康は住まいがつくる
1 定年時にはローンなしの自宅を
居場所の確保からはじまる/生活の基本は住・衣・食
2 変化を受け止める住まい
加齢のスピード/家族の変化、大家族から核家族へ/人の寿命と住宅の寿命
●コラム1 健康歳時記

第二章 健康寿命をのばす処方箋
1 からだの変化とつきあう
健康な状態とはなにか/加齢に伴う変化/ボケてたまるか!/身体の水分と血液の巡り/衰える視力、必要な住まいの明るさ/聞こえ、聴力の低下をカバーする
2 間違いだらけの高気密住宅
人工的な環境づくりの問題点/自然の風を住まいに通す/夏、家のなかで熱中症
●コラム2 気温と湿度から不快指数を
冬の陣、寒さ対策
●コラム3 頭を冷静に、足は温めて「頭冷足暖」

第三章 住まいを健康にするには
1 住まいの空気と水の環境づくり
住まいの水源/空気の質をどう確保するか/住まいが原因で起こる病気/結露とカビ、ダニ
2 住宅事故の防ぎ方
住宅事故の原因はなにか
●コラム4 銭湯での転倒を防ぐには
浴室での事故と対策
●コラム5 入浴とアルコール
寝室での事故と対策

第四章 健康寿命をのばす仕組みづくり
1 これからの医療に求められること
健康長寿の社会
●コラム6 タピオラ団地(フィンランド)の保健所
教育費・医療費、だれが負担するのか
●コラム7 医師の倫理について
2 イギリスの保健・福祉社会に学ぶ
揺りかごから墓場まで/国による社会福祉制度
3 住まいを支える地域の仕組みづくり
お金よりも公営住宅を
●コラム8 「老年の国」の大問題
病気予防と健康保持のしくみ

結びにかえて
参考文献

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