彰国社

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Rhinoceros×Python コンピュテーショナル・デザイン入門

三井和男 著

A5・192頁

定価2,750円(本体2,500円+税)

ISBN:978-4-395-32083-7

2017年01月

Rhinoceros(ライノセラス)は、GAE(Graphic Algorithm Editor)との組み合わせによって高い精度のアウトプットが可能となったが、設計の自由度を高めるためには、自らスクリプトを書かなくてはならない。本書では、それを実現するためのプログラミング言語Pythonの基礎、そしてPythonとRhinocerosを結びつけるコンピュテーショナル・デザインの方法を丁寧に指南する。

[目次]
はじめに 三井和男
この本の使い方
準備編 Rhinoceros とPython のセットアップ
1 Rhinoceros とPython の関係を知る
2 Python のエディタを起動する
3 プログラム・コードを書く
4 デバッグする
Rhinoceros for Mac でPython スクリプトを始める方法

Chapter 1 Python プログラミングの基礎
1 ビルトインオブジェクト
数値/文字列/リスト/ディクショナリ/タプル/ブーリアン
2 変数
変数の役割/名前の付け方/変数とタグ
3 オブジェクトの操作
数値の操作/文字列の操作/リストの操作/ディクショナリの操作
4 ステートメント
代入ステートメント/ if ステートメント/ while ステートメント/ for ステートメント/print ステートメント
5 関数
関数の定義/関数の呼び出し
6 オブジェクト指向プログラミング
クラスとインスタンス/サブクラス

Chapter 2 Rhinoceros×Python
1 点
点の情報を取得する/点を生成する/点を円周に沿って配置する/点をスパイラル状に配置する
2 曲線
曲線の情報を取得する/曲線を生成する/曲線を修正する/曲線の接線と法線を計算する
3 曲面
曲面の情報を取得する/基本的な立体を生成する/4点を指定して曲面を生成する/エッジを指定して曲面を生成する/点群から曲面を生成する/回転曲面を生成する/ロフトで曲面を生成する/曲面の法線を描く
4 メッシュ
メッシュで曲面を表現する/関数を使ってメッシュを生成する
5 ベクトル
ベクトルを矢印で描く/ベクトル成分を使って描く/ベクトルを描くための関数を作る/ベクトル演算を実行する/曲線の接線と法線を計算する
6 ブーリアン
曲線と曲線の交点を計算する/ 2 つの図形の共通部分を計算する/閉曲線を結合する

Chapter 3 コンピュテーショナル・デザイン
1 イメージした形とプログラム
プログラミングのアウトライン/ Step 1 パラメータを設定する/ Step 2 尾根曲線を決める/ Step 3 尾根を配置する/ Step 4 Loft のための断面曲線を描く/ Step 5 尾根曲線をもとに断面曲線を描く/ Step 6 ロフトしてサボテンの本体を作る/ Step 7 棘の基本形を作る/ Step 8 棘を配置する
2 数式と貝殻
プログラミングのアウトライン/ Step 1 平面上に螺旋を描く/ Step 2 螺旋のパラメータを決定する/ Step 3 Loft を使って貝殻の曲面を作る/ Step 4 円錐の表面に巻き付いた螺旋を考える/ Step 5 Loft のための断面を生成する
3 再帰アルゴリズム
再帰アルゴリズムを試す/プログラミングのアウトライン/ Step 1 幹を描く/ Step 2 最初の枝分かれを作る/ Step 3 もう片方に伸びる枝分かれも作る/ Step 4 それより先に伸びる枝分かれを作る/ Step 5 再帰で繰り返す/ Step 6 線で描いた樹木を立体にする
4 ワッフリング
プログラミングのアウトライン/ Step 1 ポリサーフェスに変換する/ Step 2 縦材の輪郭線を描く/ Step 3 輪郭線から縦材の面を作る/ Step 4 横材の輪郭線を描く/ Step 5 輪郭線から横材の面を作る
5 最適化アルゴリズム
プログラミングのアウトライン/ホタルのクラスを設計する/ Step 1 モジュールをインポートしてパラメータを設定する/ Step 2 クラスの見出しと初期化メソッドを書く/ Step 3 目的関数値を計算する/ Step 4 ホタルの移動を計算する/ Step 5 ホタルを表示する/ Step 6 最適化の例題へ適用して試す/ Step 7 極小曲面問題に挑戦する/ Step 8 枠を作って準備する/ Step 9 枠に膜を張る/ Step 10 極小曲面問題へ適用する/ Step 11 曲面の情報を取得する/ Step 12 評価値を計算する/ Step 13 曲面を描く/ Step 14 解を見つけるための準備をする/ Step 15 ホタルの群れを初期化する/ Step 16 探索を開始する/ Step 17 ホタルの群れから最も優れた解を探し出す
6 チューリング・パターン
反応拡散方程式/プログラミングのアウトライン/ Step 1 定数を設定する/ Step 2 2 次元のリストを初期化する/ Step 3 分布に乱れを作る/ Step 4 境界処理を行う/ Step 5 u、v の分布を更新する/ Step 6 メッシュで分布を立体的に表示する/ Step 7 更新を繰り返し、最後にメッシュを表示する

付録
1 Grasshopper のコンポーネントを作る
2 巻貝のGrasshopper コンポーネント
3 Python 便利な関数リスト

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Rhinoceros x Python:
プログラミングで3Dモデルを構築したい人のためのはじめの一歩から実践まで

「Rhinoceros x Python」によるプログラミングをご自宅でも気軽に学ぶことができます。
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