彰国社

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アーバンデザイン講座

前田英寿・遠藤新・野原卓・阿部大輔・黒瀬武史 著

A5・290頁

定価2,640円(本体2,400円+税)

ISBN:978-4-395-32110-0

2018年05月

都市にかかわる職能の間を取り持ち、分断された状態をつなぎ、都市再生を進めるのがアーバンデザインである。ゼロから都市をつくるのではなく、既存の都市環境をつくりかえることが求められているいま、その重要度は高まっている。本書は、その経緯、理念、技法、実践に整理して平易にまとめた、アーバンデザインに関心のある人の入門書である。

[主な目次]
第Ⅰ部 アーバンデザインとは
第1講 アーバンデザインの位相
1 都市計画としてのアーバンデザイン/2 空間形成としてのアーバンデザイン/3 実践運動としてのアーバンデザイン
第2講 アーバンデザインの歴史と系譜
1 近代以前の都市/2 近代都市計画/3 アーバンデザインの誕生

第Ⅱ部 アーバンデザインの手法
第3講 都市空間を解読する
1 都市空間を「見える化」する/2 フィールドサーヴェイという手法/3 都市のコンテクストを読み解く/4 都市空間を解析する
第4講 都市空間を構想する
1 都市のビジョンを描く/2 広域圏・都市圏を構想する/3 都市・自治体を構想する/4 市街地を構想する/5 地区・界隈を構想する
第5講 街並みを設計する
1 建築の技術と街並み/2 街並みのパタン/3 様式と表現
第6講 オープンスペースを設計する
1 街路の設計/2 広場の設計/3 緑地の設計
第7講 水辺を設計する
1 河川/2 港湾/3 水害に係る防災と復興
第8講 都市空間を計画・調整する
1 公共空間を計画・調整する体制/2 都市開発を計画・調整する体制/3 都市の景観コントロール
第9講 都市空間をマネジメントする
1 民間開発による公共空間の創出/2 地区をマネジメントする/3 公共空間のマネジメント
第10講 参加・協働の場をつくる
1 まちづくりの進め方と目標/2 参加と協働のプロセス/3 参加と協働の担い手の広がり/4 多様化する市民参加のツール

第Ⅲ部 アーバンデザインの実践と展開
第11講 地域資産を都市に活かす
1 ストック活用型まちづくり/2 歴史的資産を単体で活かす/3 街並みを保全する/4 まちの構造を動態的に保全する
第12講 都市と交通の接点をデザインする
1 鉄道駅とまちの関係/2 地下鉄駅とまちの関係/3 都市内の交通とアーバンデザイン
第13講 都市を再生する
1 成熟期を迎えた都市の課題と再生/2 中心市街地の再生/3 人口減少地区の再生/4 工場跡地の再生
第14講 スモールアーバニズム
1 戦略から戦術へ/2 プレイスメイキング/3 都市の鍼治療/4 ソフトアーバニズム
第15講 アーバンデザインセンター
1 開かれたまちづくりの場/2 連携による空間計画/3 専門家の主導/4 拠点と見える化

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