目 次



序 序 なぜ今,コンテクスチュアリズムか

T コンテクストとは何か


1 今,コンテクスチュアリズムはどのように捉えられているか
幅の広いコンテクストの解釈

2 ことばとコンテクスト
フレーズによる文脈原理
文化のコンテクスト
ロシア・フォルマリズムの詩的言語
シクロフスキーの「異化」作用
ムカジョフスキーの美的機能
ことばの曖昧性
曖昧の七つの型
詩的言語,異化,曖昧性
詩的言語におけるずれ
 【コンテクスチュアリズムの先駆@】グンナー・アスプルンド


3 かたちとコンテクスト
ゲシュタルト心理学
ルビーンの「図/地」現象
ゲシュタルト法則とプレグナンツの法則
キュビズムの試み
パピエ・コレ,コラージュ,アッサンブラージュ
モンタージュ,フォトモンタージュ
透明性と造形
 【コンテクスチュアリズムの先駆A】ハンス・シャロウン
 【コンテクスチュアリズムの先駆B】アルヴァ・アアルト


4 コミュニケーションとコンテクスト
コミュニケーション・モデル
レヴィ=ストロースの文化観
野生の思考とプリコラージュ
スキーマとコンテクスト
コード依存型とコンテクスト依存型
知覚の水準―感覚/知覚/認知
“かたち”と“形”
建築造形における知覚の水準
コードとコンテクストの相補性
動的コンテクスト観
 【コンテクスチュアリズムの実践@】引用の理論
 【コンテクスチュアリズムの実践A】エーロ・サーリネン



U コンテクスチュアリズムの登場

1 対照的な二つの歴史観
未来型の「タブラ・ラサ」の欲求
エリオットの伝統論における歴史感覚
歴史法則vs批判的合理主語
 【モダニズム建築家の変貌@】エルネスト・N・ロジャース
 【モダニズム建築家の変貌A】アリソン&ピーター・スミッソン


2 建築とコンテクスト効果
ヴェンチューリが注目したコンテクスト効果
字義通りの曖昧性と現象的な透明性
ヴェンチューリとロウのコンテクスト効果
 【コンテクスチュアリズムの生みの親】コーリン・ロウ
 【コンテクスチュアリズムの源泉@】アメリカン・アカデミー・イン・ローマ
 【コンテクスチュアリズムの建築家@】ロバート・ヴェンチューリ


3 アーバン・デザインとコンテクスト
アメリカの都市計画制度の変遷
アメリカの歴史的環境保全
コリンズによる歴史的連続性
アレグザンダーのコンテクスト観
 【コンテクスチュアリズムの源泉A】アレグザンダーの理論と影響
 【コンテクスチュアリズムの源泉B】カミロ・ジッテの都市美論


4 コンテクスチュアリズムの誕生
ロウのユートピア主義批判
コーネル派のコンテクスチュアリズム
図/地マップ
都市の理想形とその変形
ヴェンチューリのモダニズム批判
「ポシェ」の概念
象徴作用の重視
 【コンテクスチュアリズムの源泉C】ル・コルビュジエの二面性
 【コーネル派の建築家たち@】教育者としてのロウの弟子



V コンテクスチュアリズムの波及

1 コーリン・ロウとコーネル派の設計思想
物理的コンテクスト/文化的コンテクスト
コラージュ・シティ
ロウとヴェンチューリの共通性
 【コンテクスチュアリズムの建築家A】リチャード・マイヤー
 【コンテクスチュアリズムの源泉D】IAUSとオポジションズ
 【コーネル派の建築家たちA】実践家としての設計活動
 【アメリカのコンテクスチュアリズム@】図/地反転の建築


2 ヨーロッパでの発生
ムラトーリ学派によるティポロジア
都市解読の方法
ティポロジアとコンテクスト
タイプ概念の再認識
タイプ概念とコンテクスト
記号としての建築
合理主義建築展
 【コンテクスチュアリズムの源泉E】タイポロジーに潜む危険性
 【コンテクスチュアリズムの建築家B】ハンス・ホライン
 【ヨーロッパのコンテクスチュアリズム@】クローツとポルツァンパルク
 【コンテクスチュアリズムの建築家C】ジェームス・スターリング


3 ポスト・モダニズムとコンテクスチュアリズム
反近代主義としてのポスト・モダニズム
歴史的環境保全論の影響
 【アメリカのコンテクスチュアリズムA】形態の意味論
 【コンテクスチュアリズムの建築家D】アルド・ロッシ


4 日本への波及
文化財という概念の拡張
ユートピア主義都市計画の衰退
景観論の隆盛
記号論とコンテクスト
アメリカからの情報流入
コンテクスチュアリズムへの期待感
 【日本のコンテクスチュアリズム@】芦原義信の外部空間構成論
 【コンテクスチュアリズムの建築家E】槇文彦



W コンテクスチュアリズムの展開

1 〈通念としてのコンテクスチュアリズム〉観
反モダニズムの動き
ポスト・モダニズムの一類型
 【アメリカのコンテクスチュアリズムB】物理的コンテクストへの配慮


2 コンテクスチュアリズム批判
〈通念としてのコンテクスチュアリズム〉への批判
日本におけるコンテクスチュアリズム批判
断絶への欲求
 【ヨーロッパのコンテクスチュアリズムA】現代性と歴史性の関係


3 ニュー・アーバニズムとコミュニティ・アーキテクチュア
TNDからニュー・アーバニズムへ
タウンスケープとコンテクスチュアリズム
コミュニティ・アーキテクチュアとコンテクスチュアリズム
 【ヨーロッパのコンテクスチュアリズムB】都市形態コントロール
 【コンテクスチュアリズムの建築家F】レオン・クリエ


4 「適切性」と「応答」に基づくコンテクスチュアリズム
「適切性」と「応答」
批判的合理主義とコンテクスチュアリズム
 【コンテクスチュアリズムの実践A】アーバン・デザイン・プロジェクト
 【コンテクスチュアリズムの建築家G】ノーマン・フォスター



X コンテクスチュアリズム現在とこれから

1 コンテクストという概念
コンテクストが持つ〈対象の拡張性〉
コンテクスチュアリズムとその隣接概念
 【日本のコンテクスチュアリズムA】空間構成と場


2 コンテクスチュアリズムが果たす役割
コンテクスチュアリズムの貢献
コンテクスチュアリズムの問題点
モダニズムの展開形としてのコンテクスチュアリズム
 【アメリカのコンテクスチュアリズムC】KPFとSOMの姿勢


3 コンテクスチュアリズムの可能性
建築教育とグローバリズム
〈動的なコンテクスト観〉と伝統,そして歴史
 【コンテクスチュアリズムの実践B】建築の再生とリファイン
 【ヨーロッパのコンテクスチュアリズムC】都市の中の連続と調和


あとがき―二一世紀に引き継がれるべきデザイン原理のために

参考文献リスト・図版出典リスト