書評紹介

痛快!ケンチク雑学王

建築うんちく隊著



ELLEDECO 2005年2月号より

BOOKS
 「コンビニは鎌倉時代にもあった」「アメリカ大統領になった建築家がいる」。エッ,ホント?と思わず読んでみたくなるような雑学や豆知識がいっぱいの本。答えを知りたい方はぜひ本を買って読んでみて下さい。でも,ひとつだけ種明かししておこう。 「赤レンガの東京駅舎は……レンガ造ではない」。1914年に竣工した堂々たる東京駅は赤レンガを積み上げたものだと思われがちだが,さにあらず。構造体は一部ははレンガが使われているものの,基本は鉄骨で作られており,そこに厚さ15〜45oの薄いタイル状のレンガを張り付けたものだそうだ。とはいえ,日本一大量のレンガを使った建築であることは明らかだが。  ポケットに入る小さな本ながら,建築にとくに関心のない人でも面白く読み進められる。



室内 2004年12月号より

今月の新刊
 私達は,雑学が大好きである。これを再認識したのは,「へえ〜」を連発する某テレビ番組の成功にほかならない。なぜ,雑学に興味を覚えるのか。それは,新鮮な驚きと発見があるからである。
 本書は,建築の文化や歴史の研究者数名で結成した『建築うんちく隊』が,113個の雑学を披露している。例えば,「クローゼットはもともと…用を足す場所だった」「貴族のベッドの下には…家来がいた」「浅草寺には…1万人もの人が住んでいた」「アメリカ大統領になった…建築家がいた」「エッフェル塔のてっぺんには…エッフェルさんのオフィスがあった」等など。へえ〜,おもわず声が出てしまう。見開き2頁に,こうしたタイトルが大きく書いてあり,解説(うんちく)を述べている。
 一般の人達に,建築のことをもっと知ってもらいたい。けれど,関心のない人にとって,建築の専門書は「こむずかしそう」という印象しかない。本書は気楽に建築を楽しむ糸口になれば,という思いでまとめたという。
 現在,「建築うんちく隊」は,入隊者を募集中。本書で興味を持った建築関係者は,大歓迎とのこと。
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東京人 2005年1月号より

インフォメーション
 地震が多い日本で発案された建物の「耐震構造」のヒントは,旅行カバンにあった。日本最初の超高層建築は,霞ヶ関ビルではないはずだった……。
 建物に関する専門書が増える中,広くその面白さを知ってもらいたいと結成された“建築うんちく隊”が贈る,『痛快!ケンチク雑学王』。知っているとちょっと得する建築の雑学知識は,建築ファンならずとも楽しめる。
 ●彰国社/1680円


信濃毎日新聞 2004年11月21日朝刊 紙面より

新刊
 古今東西,建築に関する“トリビアル”な知識を開陳した書。「ローマの宴会場にはゲロ吐き場があった」「クローゼットはもともと用を足す場所だった」という尾籠(びろう)なもの,「その昔『大工』のほか『小工』もいた」「赤レンガの東京駅舎はレンガ造ではない」などの身を乗り出しものまで。
 だが,ちょっと「へえ」度が低いような気がする。お勉強感が強いというべきか。やはり建築学者は知能指数が高い。「一般の人の建築に対する無関心」を憂い,頑張って下々に降りようとしたその姿勢やよし,だが。
 (彰国社・1680円)


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