書評紹介
論文はデザインだ!
渡邉研司 編著
建設工業新聞 2008年6月2日(月)より
書籍案内
大学の建築学科では通常,「卒業研究」として設計か論文の提出を義務づけられる。建築家を夢見る学生の大半が設計を選択するというが,筆者は,多数の著名建築家が作品よりも建築論に影響力を持つことなどを理由に,論文の重要性を説く。
本書は,「論文を設計すること」をテーマに,▽構想▽調査・計画▽基本設計▽実施設計▽プレゼンテーション―五つの段階に分けてそれぞれ論文作成のポイントをまとめている。また,学識者3人が学生時代の実体験を語ったインタビューや,筆者の下で学んだ学生が優秀論文賞を獲得するまでの実録を掲載。論文研究の面白さだけでなく,建築設計を行う上でのヒントも隠されている。
(1905円+税)
建設通信新聞 2008年6月25日(水)より
新刊縦横斜め読み
デザインばやりの昨今である。ついに論文にもその波が。起承転結を守り,平易な文章できちっと思いのたけを,と教えられた世代には,「3つの小(章)論文を書く」「文章の意味・位置づけに注意する」など基本を説き添削もしてくれる親切ごころ,が何とも恨めしい。「建築の設計行為と論文作成には深い関わりがあるということは理解してもらいたい」と著者は語る。
成績がビリに近い著者のゼミ学生が優秀卒業論文賞を勝ち取るまでのドキュメント付き。