簡単なテクニックで美しいスケッチ・パースをかくことに定評のある著者が、イタリアを題材にスケッチと着彩のコツをまとめたもの。世界遺産も多く、建築や町並み、古代遺跡、おいしい食べ物やワイン、美しい女性といったイタリアの豊富な題材を、美しいイラスト表現で描き起こしその手法を紹介する。写真とはちがった表現を身につけることにより、旅がもっと豊かなものになるだろう。
数々の美しいイラストは見るだけでも楽しく、旅に出かけたくなる一冊。

［目次］
1章｜Capitolo Ⅰ
画材とさまざまな表現　I materiali e le varie tecniche del disegno
スケッチの旅に出よう／さまざまな表現／身近な画材、色鉛筆を使ってみよう／やわらかな表現が持ち味のパステル／マーカーは手軽で発色のよい画材／透明水彩に挑戦／透明水彩を使いこなす6つのコツ／紙の種類は重要／さまざまな筆記用具／線の練習／不透明水彩に挑戦／ワインやエスプレッソで描いてみよう
おまけ｜ソフィア・ローレンを描く

2章｜Capitolo Ⅱ
スケッチと構図の基礎　La base della composizione del disegno
基本的な構図を知る／建築様式を学ぶ／正面から描く／ポルティコやアーチを描く／広場を描く／塔を描く／コロッセオを描く／階段を描く／橋を描く／水面に映った橋を描く
おまけ｜『ローマの休日』のオードリーを描く［その1］

3章｜Capitolo Ⅲ
色彩と陰影の表現─心に残った風景を描く　La rappresentazione del colore e delle ombre:disegnare paesaggi indimenticabili
遺跡はざっくりと描く｜ポンペイ／シルエットで描く｜山岳都市／下描きなしで描く｜チンクエ・テッレ／エリアカラーで塗る｜シエナ／空気遠近法の似合う風景｜オルチャ渓谷／光を表現する｜ヴィチェンツァ／水面の光｜ヴェネツィア／複雑な風景を描く｜マテーラ／素材感を出す｜イタリアの屋根並み
おまけ｜『ローマの休日』のオードリーを描く［その2］

4章｜Capitolo Ⅳ
人や生活を描く　Disegnare persone, vita e costumi
イタリア料理を描く／イタリアの食器を描く／店の看板を描く／街の人を描く／手づくりのカードを描く／地図を描く／自動車を描く／樹木を描く／扉や窓を描く／名作家具を描く／ホテルを実測する
おまけ｜『ローマの休日』のブラッドレーの部屋を描いてみた