本書は、ハウスメーカーや設計事務所、インテリアコーディネーターなど、仕事でインテリアパースを描くひとが、手描きのパースを作成するさいの、スケッチとプレゼンのポイントをまとめたものである。 実務における効率を重視し、アングルを決める部分はCADなどで行い、そのうえから手描きでスケッチする作業を想定している。

［目次］
Chapter1　パースをプレゼンに生かす
1 CADと手描きのちがい／2 CADと手描きのよいところを生かして魅力あるプレゼンを／3 クライアントの気持ちをつかむ客前スケッチ／4 伝わるプレゼンとは／5 どの場所をどのように描くか

Chapter2　CADを利用した手描きパースの知識と描き方
１ パースの特徴をつかむ
1 1点透視図（1点透視のパース）／2 2点透視図（2点透視のパース）
２ パースの種類
３ CADパースを出力して手描きパースを描く
1 全体作業の流れ／2 1点透視でパースを描く／3 2点透視でパースを描く
４ ゆがみやすいアングルは補正する
1 狭いLDK　3点透視→2点透視／2 吹き抜けのエントランスホール　3点透視→１点透視

Chapter3　目的に合ったアングルと表現
1 整然としたシンメトリーな1点透視のアングル（ダイニング）／2 勾配天井がわかりやすい1点透視のアングル（ベッドルーム）／3 迫力と動きのある2点透視のアングル／4 人の動作による視線を考え効果的なアングルを選ぶ／5 室内全体を見せる4つの図法のアングル／6 アイソメ図と鳥瞰パースの比較／7 各図法の長所と短所

COLUMN　道具の種類と使い方

Chapter4　スケッチ力を身につける
１ 定規とフリーハンド
1 直線／2 陰影表現／3 いろいろな立体と陰影／4 陰と影のちがいを知ると、より立体感を表現できる
２ デザインイメージに合ったスケッチパースを描く
1 定規で描く：シンプルでシックなデザイン／2 フリーハンドで描く：自然素材を使った柔和なデザイン
３ 家具は箱を描いて立体感をつかむ
1 1点透視の箱と家具／2 2点透視の箱と家具／3 1点透視のCADパースに斜めに置いた家具を作図する
４ 室内部位や家具の寸法
1 室内部位／2 キッチン／3 ダイニング／4 リビング／5 子ども室・書斎（机と椅子）／6 寝室／7 和室／8 浴室／9 トイレ／10 洗面化粧台／11 洗濯機／12 収納家具／13 エアコン・暖房器具／14 テレビ・録画機器／15 楽器
５ いろいろな家具の描き方
1 四角い家具／2 丸い家具／3 やわらかい家具と固い家具
６ 素材のテクスチャー（質感）の表現
1 カーテン／2 シェード、ブラインド／3 ラグ／4 床と壁／5 テクスチャー（質感）を実例パースで見る
７ 観葉植物と小物を描く
1 観葉植物の樹形や葉の描き方／2 鉢や花瓶の描き方／3 いろいろな観葉植物／4 いろいろな小物の表現
８ 人やペットを描いて 生活感を演出する
1 人物のプロポーションと姿勢／2 ペットを描く
９ パースがよくなる人物、家具、小物の配置
1 吹き抜けと床に高低差のあるLDK／2 見栄えのよいエントランスホール
１０ クライアントの気持ちをつかむ「客前スケッチ」の描き方
1 簡略「グリッド図法」のラフスケッチ／2 客前スケッチの描き方
１１ 平面図はCAD図を下敷きにして味のあるタッチで描く
1 定規を使って鉛筆のタッチを生かす／2 フリーハンドのペンスケッチで生活感をイメージさせる
１２ リフォームに役立つ現場写真を利用してパースを描く
1 現場を撮影する／2 アイレベルと消失点の設定／3 下図をつくる／4 スケッチをする／5 色付けで完成

Chapter5　カラーリングのテクニック
１ いろいろな画材とその特徴
２ 失敗の少ない色鉛筆はハッチング技法で
1 種類と線のタッチ／2 塗り方の手順
３ 短時間で仕上がるマーカー
1 種類と塗り方／2 着彩手段
４ 画材を組み合わせて使う
1 テクスチャー（質感）がリアルになるマーカーと色鉛筆／2 広い面をパステル、陰影は色鉛筆で
５ 臨場感のある透明水彩絵の具の着彩
６ さまざまなテーマをもったパースの紹介
1 お部屋に飾る「住まいの絵」／2 ペットのいる生活を表現／3 異文化をイメージさせる／4 商品開発プレゼン用パース

Chapter6　プレゼンに役立つカラーコーディネート
1 ナチュラル／2 カジュアル／3 エレガント／4 クラシック／5 シック・モダン／6 クリア

付録 パースガイド
おわりに