彰国社

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建築史から何が見えるか

日本文化の美と心

西和夫 著

四六・270頁

定価2,640円(本体2,400円+税)

ISBN:978-4-395-01011-0

2009年03月

建築史の教鞭を執って四十年余りの著者が、さまざまな場で発表してきたエッセイ・論考などを通して、建築史から何が見えるのかを伝える。既刊『建築史に何ができるか 町並み調査と町づくり』の姉妹編。

[目次]
はじめに
Ⅰ 建築史を語る
1 建築史から日本文化を語る
早春の奈良/ 五木の民家/文化としてのグレー/ 日本文化と禁忌/ 露伴『五重塔』が描く江戸の大工/ 私の基準尺周圏説― 一間は何尺か/ 建築模型の不思議世界/海と建築、建築と海
2 神の建築、権力者の建築
建築としての伊勢神宮/式年遷宮/佐渡の能と組立式仮設舞台/神楽と能の仮設舞台/日本建築の仮設性
3 将軍の館、大名の邸宅、元勲の別荘
二条城への天皇行幸/格式の空間と自然を楽しむ場/大名の庭と邸宅/明治の元勲たちの別荘

Ⅱ 数寄空聞を語る
1 光琳屋敷の数寄世界
熱海の光琳屋敷
2 修学院御幸記
二つの日記
3 自然と共存する数寄空間
江戸時代の数寄世界/桂宮家の四つの茶屋

Ⅲ 建築の用語を考える
1 虚実皮膜の聞から伝統が見える
さまざまな言葉
2 建築の言葉
大黒柱・箱階段・鴨居/自然現象と建築用語/動物と建築用語
3 建築用語を考える
間仕切りとその意匠/窓/土蔵造

Ⅳ 建築家を語る
1 建築家を語る
村野藤吾―建築におけるイメージと創造/木島安史―ドームと木材に込めた熱き思い/浦辺鎮太郎―倉敷の魅力/大江宏―国立能楽堂を見る/谷口吉郎―天から二物を与えられた建築家/林昌二と石山修武/安藤忠雄―六甲の教会を見る/丹下健三と磯崎新の東京都庁舎
2 建築家に聞く
安藤忠雄とのトーク
3 民家再生、町屋再生
吉田桂二に聞く/降幡康信に聞く/「京町家再生研究会」に聞く/「日本民家再生リサイクル協会」に聞く

おわりに

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