![賃貸集合住宅の企画[術]](/image/978-4-395-32117-9.jpg)
デザイナーと投資家のための
賃貸集合住宅の企画[術]
高柳英明・添田貴之 著
A5・208頁
定価2,750円(本体2,500円+税)
ISBN:978-4-395-32117-9
2018年11月
本書は、企画者でもあり設計にかかわる著者、賃貸集合住宅を中心に仕事を続ける設計者のタッグによる、賃貸集合住宅の最強マニュアルである。売り抜けを前提としない、持ち続けるための賃貸集合住宅を実現するノウハウを体験にもとづき再構成した。いい賃貸集合住宅とは、収益を上げるばかりでなく、街をかたちづくる社会インフラとなるべきものだ。
[目次]
第1部[企画編] 将来を見据え企画を立てる
1 企画をはじめる下準備
1 企画書は決意表明と忘備録/2 問われる都市の観察眼/3 企画が「化ける」とは/4 難易度の高い土地を狙うなら/5 家主でなく、 差配人を目指すべし/6 オーナーの資質とデザイナーの欲目/7 よいパートナーを探すべし/8 コスト・利回り・健全性/9 ながく持つための注意点と手間
2 士地の現状把握と将来像
1 企画を立てる前に必要なこと/2 敷地まわりをリサーチする/3 都市環境との関係を図にする/4 近隣の市場リサーチをする/5 オフィスヘの転用実態を知っておく/6 ペット可の実態を知っておく/7 駐車場をとりまく事情/8 土地を分筆・合筆するなら/9 土地を分割・複合するなら/10 土地の将来像をえがく
3 TPCBLと投資分析
1 T(ターゲッティング)…企画側から入居者を選ぶ/2 P(ポジショニング)…他との優位性をみつける/3 C(コンセプト)…企画の芯と売りをきめる/4 B(ベネフィット)…見えない価値に値をつける/5 L(ライフスタイル)…住み方のイメージを例示する/6 自分の企画に値付けする/7 運営諸経費を試算する/8 企画に左右される営業収入/9 NOI利回りを重視する
第2部[実践編] 企画に基づいたデザインをする
4 設計フローと計画の方針立て
1 設計フローと完成までの工程/2 道路と崖に挟まれた敷地を活かす/3 敷地の短所を長所に変える/4 狭小な土地でのプランニング/5 敷地と条例から形をきめる/6 街並みを守りながら建てる
5 共用部でバリューアップを狙う
1 様々なエントランスデザイン/2 すっきりポスト・宅配ボソクス/3 こだわりの館名板/4 スマートに隠された天井ダクト/5 美と用を備えた設備の納まり/6 点と点で合理的につなぐ照明/7 共用部とバルコニーの関係を見直す/8 セキュリティと通気の両立/9 戸別トランクルームを確保する/10 スマートデザインなゴミ置場/11 ユースフルな時間貸し共用庭/12 付加価値の高いレンタル菜園/13 賃料以外の収入を生む
6 住戸でバリューアップを狙う
1 廊下は少なく居室を広く/2 住戸面積は30㎡が分岐点/3 最近高めなキッチン・レシオ/4 家電・家具を考慮したプランニング/5 水回りの配置はフレキシブルに/6 充実バルコニー・屋上専用テラス/7 メゾネットのメリット/8 1階住戸のプライハシーをまもる/9 対面住戸のプライバシーをまもる/10 ロフトで賢くバリューアップ/11 カスタマイズの許容範囲/12 既設照明で夜間景観を統一/13 ブラインド設置で美観アップ/14 クロス張りかペイント壁か/15 フローリングの選択肢/16 内部建具は製作するのが合理的/17 簡便造作でダブルバリューアップ/18 ユニットバスか在来浴室か
7 構造・設備計画のポイント
1 構造形式の特徴を整理する/2 美しい構造と駐車場の確保を両立させる/3 構造計画と平面・断面デザイン/4 設備スペックの考え方/5 スマートな受電・分電・通信配管/6 オートロックとセキュリティについて/7 給排水・衛生・空詢設備のエ夫/8 エレベータを賢く導入する
8 低メンテナンス・高プレゼンスの維持
1 メンテフリーな白黒壁/2 塩害地域での金属使用/3 手間の少ない効果的な植栽/4 RC打放しはメンテフリー/5 結露・カビを防ぐ策/6 外壁タイルは要注意/7 PS・配管の将来性を考える/8 機械式駐車場は抑えめに/9 オーナー住戸の位置と将来計画/10 好立地ならオフィス併用も考える/11 独自ウェブサイトをひらく/12 独自ブックレットをつくる/13 入居希望者見学会をひらく/14 イベントで愛着をもたせる/15 アートを添えてギャラリーにする
*本書の内容に、誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
訂正箇所と内容につきましては、正誤表(PDF)をご参照ください。
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