彰国社

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ディテール 2019年7月号

221号(2019年夏季号)
創発するスクリーンのディテール

定価2,357円(本体2,143円+税)

2019年06月

■特集
創発するスクリーンのディテール
編集協力:須部恭浩、羽鳥達也
止水の役目をする外装の外側につくられる「スクリーン」。さまざまな素材を用いることで、透明なガラス建築よりも複雑なファサードのニュアンスを表現することが可能となる。金属製の材料のみならず、木材や緑まで含めた新たな「外皮」の事例を紹介する。

[前説]
矩計から読み解くスクリーン ―須部恭浩(三菱地所設計)
対談 平成に見るスクリーンデザインのキーワード ―須部恭浩(三菱地所設計)×羽鳥達也(日建設計)

[作品]
・「環境外皮」とアイデンティティとしての桜ステンレスキャスト
 追手門学院大学 茨木総持寺キャンパス ACADEMIC-ARK/三菱地所設計/須部恭浩・姉歯景介・川岸昇・永山憲二
・38,000 枚のガラスピースが紡ぐ「海の輝き」
 ミキモト銀座本店/KAJIMA DESIGN,内藤廣(外装デザイン)
・光の方向性をコントロールするポーラスなシェード
 カンダホールディングス本社/竹中工務店/花岡郁哉
・銅製簾の抽象性が生む佇まいの多義性
 松栄山仙行寺/原田真宏+原田麻魚/MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO
・ノイズのあるレンガスクリーン
 Shipyard 1862/隈研吾建築都市設計事務所
・檜の嵌合がつくる日本らしい繊細なスクリーン
 ジャパン・ハウス サンパウ/隈研吾建築都市設計事務所
・場所性とCIを表象したアルミキャストスクリーン
 数研出版関西本社ビル/竹中工務店
・大谷石の質感をもつ重厚な折石GRCルーバー
 THE TENDER HOUSE/A.N.D.・乃村工藝社(デザイン監修・基本計画・内装設計),竹中工務店
・メッシュ状膜材のラボファサード
 大成建設技術センター 次世代研究開発棟/大成建設一級建築士事務所
・将来の外装更新を可能にする「アタッチメントスキン」
 大倉本館(Okura House)/大成建設一級建築士事務所(マスターアーキテクト),シルヴァン デュビソン(ファサードデザイナー)

■連載
・ディテールにみる戦後建築の伝統表現
 第4回 吉田五十八—RC 造にふさわしい「伝統」とは何か? ―青柳憲昌
・屋根から読み解く住宅の空間
 第6回 光を導く屋根のかたち ―大塚 篤

■今日のディテール
・複雑なワンルーム空間を成り立たせるアクティブウォール
 梅光学院大学 The Learning Station CROSSLIGHT/小堀哲夫建築設計事務所
・小断面集成材のメッシュ架構
 宝性院観音堂/パーシモンヒルズ・アーキテクツ/柿木佑介+廣岡周平
・木虫籠をモチーフにしたPCファサード
 三井ガーデンホテル金沢/竹中工務店
・ダブルスキンの煩雑さをすっきりさせたカーテンウォール
 三菱鉛筆新本社プロジェクト/プランテック総合計画事務所(基本設計),清水建設一級建築士事務所(実施設計)
・障子と行燈―黒格子により際立つエッジレスガラスの表現
 京都四条高倉セントラルビル(京都ゼロゲート)/日建設計/近藤努+高畑貴良

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