
進撃の建築家たち
新たな建築家像を目指して
布野 修司 著
四六・320頁
定価2,640円(本体2,400円+税)
ISBN:978-4-395-32142-1
2019年08月
新しい建築家像を実践する新世代の建築家に焦点を当て、戦後建築界が近代建築批判以降どう継承されてきたかを説き、また彼らの仕事を評価しつつ今後の展望を探る。気鋭の若手建築家三十数名(21グループ)の空間創造活動を紹介し、著者の自分語りも交えながら検証する。大災害以降の建築界で活躍の場を求める若い建築家たちの動向を追う。
[目次]
はじめに 闘う建築家 布野修司
Ⅰ 地球・地域・コスモロジー
1 渡辺菊眞
地球=地域のデザイン アジア・アフリカの大地から
Ⅱ 社会・建築・運動
2 藤村龍至
建築まちづくりの最前線 運動としての建築
3 大島芳彦+ブルースタジオ
「物件」に「物語」を!「住」を「文化」に! まちをまるごと再生する魔法
Ⅲ 建築・形態・都市
4 平田晃久
「からまりしろ」の探求 生命論的建築を目指して
5 伊藤麻理
公共建築に哲学を 挑戦し続けるコンペ
6 アルファヴィル 竹口健太郎・山本麻子
フォルマリズムの探求 異化・同化・転化
Ⅳ 職人・素材・技能
7 森田一弥
土の探求 左官技術のトランス・ナショナル
8 齊藤 正
善根の精神 塩飽大工衆の再生へ
Ⅴ 地域へ、そして地域から
9 「鯨の会」の仲間たち 八巻秀房・飯島昌之
アーキテクト・ビルダー、地域住宅工房
10 大井鉄也
木之本から/近江環人の行方 レトロ・フィット建築の体系
11 丹羽哲矢
組織と地域の間 C&Dの方へ
12 水谷俊博・水谷玲子
武蔵野のベース・キャンパス 歌って踊れる建築家!?
Ⅵ 町家 集まって住むかたち
13 魚谷繁礼・魚谷みわ子
「京町家」再生というプロブレマティーク
14 山本雄介 15 松本大輔 16 青山周平 17 岡本慶三 18 池上碧
北京建築修業、そしてデビューへ
Ⅶ 空間資源の再利用
19 岡部友彦
「寄せ場」から世界へ ソーシャル・ファイナンスト・デザインの可能性
20 モクチン企画 連 勇太朗・川瀨英嗣・中村健太郎・山川 陸
木賃アパート改修戦略 ソーシャル・スタート・アップの実験
Ⅷ 「建築」の脱構築
21 403architecture [dajiba] 彌田 徹・辻 琢磨・橋本健史
すべてはコンテクストである Σ(ネットワーク∩ネットワーク)へ
22 ツバメアーキテクツ 山道拓人・千葉元生・西川日満里・石榑督和
あらゆる場所に巣をつくる ソーシャル・テクトニクスの構築
23 香月真大
頑張れ! ケンチク・ボーイズ キュレーショナル・アーキテクトを目指して
Ⅸ 自立建築
24 芦澤竜一
野生の建築 オートノマス建築の可能性
25 岡 啓輔
究極のRC 建て続けること、そして壊されないこと
おわりに 「戦後建築」の初心とその遺伝子 布野修司
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