ディテール 2019年10月号
222号(2019年秋季号)
ジョイントデザインのディテール
定価2,357円(本体2,143円+税)
2019年09月
■特集
ジョイントデザインのディテール
編集協力:篠﨑淳、糀谷正和
ジョイントとは部材の結合である。しかしその本質は、結びつけ方よりむしろ「建築をどのような部分に分解して、全体をどのように秩序立てるか」にあると言えるだろう。
[前説]
近現代史から学ぶジョイントデザインの潮流 ―篠崎淳(日本設計)
4つのテーマでひもとく 建築とジョイントデザイン ―糀谷正和(清水建設一級建築士事務所)
[作品]
・スロープの構成をシンプルに見せる端部ジョイント
日本女子大学 図書館/妹島和世建築設計事務所・清水建設設計共同企業体
・ワンタッチ式ユニットカーテンウォール
清水建設ものづくり研修センター/清水建設一級建築士事務所
・光と音とアリーナ耐震改修
育英高等学校第一体育館耐震改修/竹中工務店
・土木と建築を接合するジョイントのデザイン
虎ノ門ヒルズ/日本設計
・空中歩廊のEXP.ジョイント
日本橋二丁目地区プロジェクト/
A街区:日本設計・プランテック設計共同企業体,大林組一級建築士事務所(構造)
B街区:日本設計・プランテック設計共同企業体
C街区:日本設計・プランテック設計共同企業体,鹿島建設一級建築士事務所(構造)
・既存の風景を、ガラススクリーンと屋根で建築に変えていく
Vijversburg Visitor Center/石上純也建築設計事務所
・PCa RC構造の外装に組み込まれた環境装置としての窓
秋葉原アイマークビル/清水建設一級建築士事務所
・シンプルな細柱を成立させる見えないディテール
桐朋学園大学調布キャンパス/日建設計
・80mm角材を積み上げて接合する樹木のような建築
COEDA HOUSE/隈研吾建築都市設計事務所
・相互依存構造による雲状木屋根で居場所をつくる
大分県立芸術文化短期大学 キャンパス再整備(第一期)/デネフェス・オンデザイン設計共同体,Arup(構造設計)
・湾曲集成材とETFE膜による架構のジョイント
新豊洲Brillia ランニングスタジアム/武松幸治+E.P.A環境変換装置建築研究所
・蝶番の接合架構がつくるおおらかな住まい
蝶番の家/立花美緒設計事務所+坪井宏嗣構造設計事務所+バウ・フィジック デザインラボ
・規格製材による合わせ格子フレーム屋根
学校法人成城学園 成城学園初等学校第3校舎/日建設計
■小特集
・木割の再作動 物質試行59 官舎プロジェクトのディテール ―鈴木了二+吉村昭範
・再考・木割の触覚 ―鈴木了二
■連載
・ディテールにみる戦後建築の伝統表現
第5回 前川國男—テクニカル・アプローチを経由した「伝統」との邂逅 ―青柳憲昌
・屋根から読み解く住宅の空間
第7回 暮らしとまちをつなぐ軒下 ―大塚 篤
・わしらディテール探検隊
第8日目 木造階段の施工現場 ―画:ロビン西 編集:フリックスタジオ
■今日のディテール
・街のランドマーク—ヴォールト屋根が連なるみんなの広場
日立市新庁舎/妹島和世+西沢立衛/SANAA
・ロの字形フレームに浮かぶ軽い屋根
松山大学 文京キャンパス myu terrace/日建設計/多喜茂+甲斐圭介
・“漆黒”の美しいファサード
ヨドバシホールディングス本社ビル/KAJIMA DESIGN
・木質ハニカム架構と太陽熱利用の金属折板葺き
石岡市役所/久米設計
・音響性能・意匠性・施工性を兼ね備えた有孔板によるレッスン室
東京音楽大学 中目黒・代官山キャンパス/日建設計・戸田建設一級建築士事務所設計共同体
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