
未来都市はムラに近似する
北山 恒 著
A5・160頁
定価2,420円(本体2,200円+税)
ISBN:978-4-395-32164-3
2021年03月
世界で最も早く少子高齢化が進行し、驚くほどのスピードで人口減少社会を迎えている日本の現在は、世界の近未来である。この社会はどこに着陸するのか。本書では、建築家・北山恒が近年発表してきた都市論を再編集し、新しい価値観にもとづく世界イメージを描く。髙橋一平、中川エリカとの対談も収録。
[主な目次]
はじめに 未来都市はムラに近似する
Ⅰ 近代から解放されて
身体と空間
コミュニティ・スケール
都市の出現と近代
都市コモンズ
都市と集落の抗争の先に
人々を自由にする空間
Ⅱ 都市の中のムラ
1.新たな居住都市のイメージ
1968年~1970年、時代の切断面
『都市のルネサンス』とパッラーディオ
ヴェネチア・ビエンナーレ「TOKYO METABOLIZING」
「City of Monarchism 」と「City of Capitalism 」
Metabolizing City 生成変化し続ける都市
モダニズム以降の定常型社会に向けて
民兵としての建築家―グローバリズムの先の建築家
2.「建築の問題群」の所在
概念としてのパッラーディオとムラトーリ
「脱建築」あるいは「非都市」
3.都市デザインの作法
実験都市、横浜
「プログラム」と「パラダイム」
「アーバンデザイン」と「都市(まち)づくり」
ミニアーバンデザイン
「創造都市」と「海都横浜」
「現代都市」と「類型学的都市」
4.都市の中のムラ
アナザーユートピア
ヴォイドだらけの庭園都市
「都市コモンズ」という概念
遊びの解放区
ヴォイドインフラ
空間がつくる共同体
「非都市=ムラ」というユートピア
DIALOGUE 1 新しい都市建築のタイポロジーを目指して 北山恒×髙橋一平
DIALOGUE 2 ブリコラージュが暗喩する次代の建築 北山恒×中川エリカ
あとがき コモンズの再生
初出一覧/写真・図版クレジット
*『未来都市ムラに近似する』刊行記念オンライントーク*
登壇者:北山恒×陣内秀信×髙橋一平×中川エリカ
開催日:2021年7月3日(土)/リエゾンセンター・ライブラリー
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