彰国社

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ディテール 2021年4月号

228号(2021年春季号)
イラストでわかるディテール名手のメソッド

定価2,357円(本体2,143円+税)

2021年03月

■特集
イラストでわかる ディテール名手のメソッド
文・画:宮沢 洋
「この建築はディテールが魅力的だ」「実にあの人らしいディテールだ」―――。人がそう思うとき、脳は何をもって判断しているのか。そんな超・基本的なことをイラストで考察してみた。

〈軽さ・薄さ〉
 階段・手すり:床にせり出し,床も引っ込む ―村野藤吾
 垂木:スチールの先端をクサビ状に尖らせる ―隈研吾
 壁・柱:床の外側に通した柱で浮遊感 ―菊竹清訓
 パネル割り:あえてかぶせたように見せる ―原広司
〈空間認識〉
 線と面:面によって線を引き立たせる ―坂倉準三
 正方形:グリッドを重ねる,分ける,写す ―磯崎新
 長方形:縦横使いに王道パターン ―谷口吉生
 床:気持ちがはずむ床デザイン ―前川國男
〈光と影〉
 曲線の重なり:小口を浮き上がらせ,カーブで陰をつける ―山田守
 象嵌外壁:厚みと曲面が生む光の変化 ―伊東豊雄
 架構の繰り返し:陰影のある“重い”架構 ―内藤廣
〈物質感〉
 自然素材:規則性が増幅する素材の非均質性 ―藤森照信
 素材の“弱さ”:接合部の単純さを見せる ―坂茂
 ディテールの量感:量感を引き出す不整形断面 ―吉阪隆正


■小特集
・風景の庭、背景の宿
 MUNI KYOTOのディテール/安田アトリエ

■連載
・ポルトガル建測考―実測ノートから考察する表現としてのディテール
 #3 新旧の結び フロール・ダ・ホォーザ修道院のポザーダへの適応/ジョアオ・ルイシュ・カヒィーリョ・ダ・グラッサ ―田中伸明
・ディテールにみる戦後建築の伝統表現
 第8回 入江雄太郎〈法隆寺収蔵庫〉―文化財収蔵施設としての「土蔵」の発見 ―青柳憲昌
・屋根から読み解く住宅の空間
 第12回 ひとを招く下屋 ―大塚 篤

■今日のディテール
・規格製材を活用した重ね透かし梁
 天草市複合施設 ここらす/日建設計/ 金内信二+田中渉+宇田川貴章+刀田健史
・開放的で豊かな都市インフラを担うディテール
 MIYASHITA PARK/竹中工務店/ 町田巌、山﨑和宏
・木質の可能性を広げる適材適所のディテール
 WITH HARAJUKU/竹中工務店+伊東豊雄建築設計事務所

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