![現代建築宣言文集[1960-2020]](/image/978-4-395-32173-5.jpg)
現代建築宣言文集[1960-2020]
五十嵐太郎+菊地尊也 編
四六・432頁
定価3,300円(本体3,000円+税)
ISBN:978-4-395-32173-5
2022年02月
本書は、1960年のメタボリズムから2020年まで、現代の建築概念を揺るがしてきた建築家や批評家による50の言説を再録・解読するアンソロジーである。
各言説には、五十嵐太郎、菊地尊也ほか東北大学五十嵐研究室による解説文も掲載。
約半世紀にわたる言説の蓄積を振り返ることで、現代の位置を確かめ、未来につなぐ。
[目次]
はじめに 言葉が牽引した現代建築の歴史………五十嵐太郎
1960年代 未来都市を構想する建築家
1960 メタボリズム―未来の都市………川添 登・菊竹清訓・大高正人・槇 文彦・黒川紀章
1961 東京計画―1960………丹下健三研究室
1962 住宅は芸術である………篠原一男
都市破壊業KK………磯崎 新
1965 新宮殿問題―その経過と展望………浜口隆一
1967 「美観条例」は不毛である………前川國男
1968 個室群住居とは何か―その歴史的パ―スペクティブ………黒沢 隆
1969 代謝建築論―か・かた・かたち………菊竹清訓
カプセル宣言………黒川紀章
1970年代 立ち止まって内省する社会
1972 神殿か獄舎か―都市と建築をつくるものの思惟の移動標的………長谷川 堯
高山夏季建築学校開校予告と呼び掛け………〈高山夏季建築学校〉設立委員会
1973 都市ゲリラ住居………安藤忠雄
1974 保存の経済学………都市住宅
建物は兵士ではない………鈴木博之
巨大建築に抗議する………神代雄一郎
1975 街路の記号論………竹山 実
生きられた家………多木浩二
1978 奥の思想………槇 文彦
1979 街並みの美学………芦原義信
平和な時代の野武士たち………槇 文彦
1980年代 ポストモダンと歴史の再考
1982 建築と文化………大江 宏
1984 「秋葉原」感覚で住宅を考える………石山修武
1985 東京の空間人類学………陣内秀信
直島飛雲閣………石井和紘
1986 路上観察の旗の下に………藤森照信
1987 機能から様相へ………原 広司
ア―ト・キッチュ・ジャパネスク―大東亜のポストモダン………井上章一
1989 消費の海に浸らずして新しい建築はない………伊東豊雄
1990年代 建築と都市の言説を開く
1992 Anyoneへの招待………磯崎 新
1993 コミュニケ―ションが開く建築………長谷川逸子
あいまいもこ………象設計集団
1994 都市論の転回………多木浩二
批判の理論を超えて………八束はじめ
1996 メイド・イン・トーキョー………貝島桃代&T.M.I.T.
1998 壊れたものを直すということについて………宮本佳明
非作家性の時代に………みかんぐみ
建築家の社会貢献………坂 茂
2000年代 グローバリゼーションの到来
2000 アクティビティと空間………小嶋一浩
粒子へ砕く事………隈 研吾
2001 「原っぱ」と「遊園地」………青木 淳
2006 パドックからカラオケへ………隈 研吾
建築の四層構造………難波和彦
2008 原初的な未来の建築………藤本壮介
2009 グーグル的建築家像をめざして―「批判的工学主義」の可能性………藤村龍至
2010年代 変動する社会のなかで考える
2010 地域社会圏………山本理顕
People meet in Architecture………妹島和世
2011 建築とは〈からまりしろ〉をつくることである………平田晃久
アーキエイドとは何か………アーキエイド
「建屋」と瓦礫と―「テクノニヒリズム」以後………鈴木了二
2012 漂うモダニズム………槇 文彦
2016 ザハ、無念………磯崎 新
おわりに………菊地尊也
*1960年代からの言説をたどるアンソロジー本『現代建築宣言文集』を語る with 菊地尊也*
五十嵐太郎氏と市川紘司氏が主宰する「建築系勝手メディアver.3」にて、本書を紹介いただきました(開催日:2022年2月16日)。
本書の内容と制作プロセスの紹介、さらに本書に盛り込めなかった言説も含め、この半世紀について語ります。
ぜひご覧ください。
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