
現代の建築プロジェクト・マネジメント
複雑化する課題を読み解く
建設プロジェクト運営方式協議会(CPDS) 編 志手一哉・小菅 健 著
B5・136頁
定価3,520円(本体3,200円+税)
ISBN:978-4-395-32180-3
2022年07月
第19回日本ファシリティマネジメント大賞(JFMA賞)受賞(功績賞)
第28回(2023年度)工学教育賞・日本工学教育協会賞 著作部門 受賞
第18回 関東工学教育協会賞 著作賞 受賞
技術者・技能者不足、プロジェクトの複雑化など、現代の建築産業はさまざまな課題を抱えている。本書では、発注契約方式、ステークホルダーが多様化する建築プロジェクト運営に求められる発注者の役割、コストマネジメント、プロジェクトに内在するリスクなど、建築プロジェクトに参画する各主体が共有すべき高度な知識をわかりやすく提供。
[目次]
第1部 建築プロジェクトの概況
第1章 日本の建築産業が抱える課題
1.1 日本の発注契約方式の変遷/1.2 建築産業を取り巻く環境の変化/1.3 現場の担い手不足/1.4 建築の生産設計とは/1.5 2020年から先の変化
第2章 建築プロジェクトにおける発注者の役割
2.1 建築プロジェクトの発注/2.2 品確法における多様な入札契約方式/2.3 発注者の役割と責務/2.4 プロジェクト発注における発注者の支援
第3章 建築プロジェクトのコストマネジメント
3.1 事業構想を評価する事業予算の計画/3.2 工事費の概算とコストマネジメント/3.3 実施設計段階における積算
第4章 建築プロジェクトのリスク
4.1 請負におけるプロジェクトリスク/4.2 建築プロジェクトの利益・リスク・責務/4.3 建設請負契約によるリスク配分の設定/4.4 請負契約のリスクと商習慣上の責務
第5章 建築プロジェクトの透明化
5.1. 建築プロジェクトにおける透明性とは何か/5.2 設計者・施工者の選定方式/5.3 実費精算(コストプラスフィー)契約/5.4 発注者支援型CM方式/5.5 工事監理とCMの違い
第6章 英米における建築プロジェクト運営方式
6.1 パートナリングの概念/6.2 英国のRIBA Plan of Workと2段階発注/6.3 米国のIPDに見るパートナリングの理想像
第2部 建築プロジェクトの現状
第7章 多様な発注方式を比較する視点
7.1 発注契約方式の多様化の実態/7.2 多様な発注契約方式を評価する視点/7.3 実務者から見た各方式の利点と課題
第8章 発注者へのヒアリング調査
8.1 多様な発注契約方式の採用経験と認識/8.2 発注者自身で要件整理は可能か/8.3 発注者支援者の採用経験と展望
第9章 設計事務所へのヒアリング調査
9.1 設計事務所の直面する課題/9.2 要件整理から設計変更に至る課題/9.3 設計者から見た発注者支援者の評価
第10章 ゼネコンへのヒアリング調査
10.1 発注契約方式に関する施工者の意見/10.2 工事期間中の設計変更の課題/10.3 施工者から見た発注者支援者の評価
第11章 発注者支援者へのヒアリング調査
11.1 発注契約方式とともに変化する役割/11.2 要件整理と設計変更への対応
第3部 建築プロジェクトの展望
第12章 持続的な発展に向けて
12.1 発注者に求められるケイパビリティ/12.2 設計にゼネコンが関与することの課題/12.3 建設産業の変革に向けたいくつかの提言
第13章 多様な発注契約方式の事例
13.1 PM導入+デザインビルドによる校舎整備/13.2 アドバイザリーボードによる施設構想企画とデザイン監修・CM導入/13.3 ECI方式による公園整備/13.4 設計・施工一括+オープンブック方式による展示場整備/13.5 BTコンセッション方式によるアリーナ整備
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