2007年に「日本文化デザイン会議兵庫2007」が開催され、それに際して企画された「水没コンペ」応募案の全作品を収録。地球温暖化のため、2050年に海面が5メートル上昇するという仮定で、そのときの建築の提案を募集したもの。
審査員は、遠藤秀平、曽我部昌史、手塚貴晴、團紀彦、宮本佳明、長坂大、五十嵐太郎ほか。

［主な目次］
募集概要　水没シミュレーションCG　見慣れた風景が変わるとき／五十嵐太郎　入選案8作品　一次通過案上位6作品　一次通過案13作品　応募案61作品　防災リ・デザイン　各審査員のコメント（水没コンペ総評／遠藤秀平　新しい時代にたどりつく詩的な物語／曽我部昌史　水没コンペ／手塚貴晴　「画題」と建築／團　紀彦　まだ見ぬ光景を求めて／大森晃彦　“閉鎖系”と感じさせる提案にはあえて抵抗／山本恵久　「建築」に関わっている以上、問題から逃げてはいけない／白井良邦　守るものと見捨てるもの／宮本佳明　リトルプロジェクトは？／長坂大　デザインという「仕事」の行方／武田史朗　時間の流れの中で正確に対応すること／木下光　風景に思いをはせること／忽那裕樹）