彰国社

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座りたくなる住宅

居場所から広がる住宅の可能性

是永 美樹・平 真知子 著

B5・136頁

定価3,300円(本体3,000円+税)

ISBN:978-4-395-32211-4

2024年09月

住宅の中の生活行為、食事、休息、団欒など、これら多くの場合、椅子や床等に座って行われる。造り付けのソファ、窓辺、縁側、時に床や階段に直に、さらに屋根や壁を背後に座る場合など居心地の良い場所がある。また、眺め、明るさ、温度、家族との距離感など、「座りたくなる」きっかけがある。40の事例を「座る」という視点からよみとく。
 
[主な目次]
Chapter 1 座りたくなる居場所のルーツを探る
01 土間/02 床/03 畳
04 椅子/05 階段/06 机
07 窓/08 壁/09 軒下
10 庭/11 ひとり/12 家族
13 縁/14 シェア

Chapter 2 座りたくなる住宅 40事例
部位別に座る場所を考える

|机・テーブル
 01 密やかな書斎
   「大磯の家」 手嶋保建築事務所
 02 境界のテーブルに向かう
   「織の家」 植木幹也+植木茶織 / スタジオシナプス
 03 光と影の織りなす場
   「河原の舎」 服部信康建築設計事務所
 04 テーブルの部屋
   「桜台の住宅」 長谷川豪建築設計事務所
 05 大屋根の下の大テーブルが生活の基点となる
   「ナガレノイエ」 比護結子 / ikmo
 06 動線がからむ大きなテーブル
   「kinari」 松野勉+相澤久美 / ライフアンドシェルター社
 07 窓辺を挟んで内外がつながる居場所
   「稲村の森の家」 フジワラテッペイアーキテクツラボ

|窓辺
 08 建具と家具の「奥行」に座る
   「蔀戸の家」 ツバメアーキテクツ+Sawada Hashimura studio
 09 可変する窓辺に座る
   「出窓の家」 ツバメアーキテクツ
 10 都会で大自然を感じる
   「Todoroki House in Valley」 Atelier Tsuyoshi Tane Architects
 11 角地を彩る小さな居場所となる「マド」
   「マドノスミカ」 御手洗龍建築設計事務所
 12 中庭に引き寄せられる窓辺
   「永山の家」 丸山弾 – スタジオ
 13 土間の先の境界塀に座る
   「堰の家」 斉藤智士 / 建築設計事務所SAI工房
 14 商店街に向き合って座る
   「SPACESPACE HOUSE」 香川貴範+岸上純子 / SPACESPACE

|床
 15 既存軸組から解放された床に座る
   「武蔵境の住宅」 伊藤暁建築設計事務所
 16 路地に浮かぶ床
   「川西の住居」 タトアーキテクツ / 島田陽建築設計事務所
 17 階段を挟んで並んだ高さの異なる居場所
   「ダンダンダニエ」 長岡勉+田中正洋 / POINT、横尾真 / OUVI
 18 光庭を挟んで向き合う居場所
   「光庭の棲」 川本敦史+川本まゆみ / エムエースタイル建築計画
 19 3つの「いえ」の屋根の下に開放された居場所
   「Newtown House」 湯川晃平+川口裕人
 20 都市に浮遊する床に座る
   「House NA」 藤本壮介建築設計事務所
 21 新たなアクティビティを仕掛ける現代の縁側
   「Dragon Court Village」 稲垣淳哉+佐野哲史+永井拓生+堀英祐 / Eureka
 22 本屋さんのようなリビングに座る
   「バーグドルフ映画図書館」 藤野高志 / 生物建築舎

|階段・スロープ
 23 モノコックな無柱空間を貫く大階段に座る
   「S博士の家」 SOY source建築設計事務所
 24 持ち上げられた床を囲むスロープに座る
   「旋の家」 武井誠+鍋島千恵 / TNA
 25 まちとつながり、さまざまな行為を受けとめる大階段
   「だんだんまちや」 アトリエ・ワン
 26 屋内外の体験が混じり合う
   「house h」 大西麻貴+百田有希 / o+h

|屋根・テラス
 27 大屋根に包まれるアウターリビング
   「安城の家」 谷尻誠+吉田愛 / SUPPOSE DESIGN OFFICE
 28 丘の上に座る
   「海辺の丘」 川本敦史+川本まゆみ / エムエースタイル建築計画
 29 地下室上の庭
   「狛江の住宅」 長谷川豪建築設計事務所
 30 屋根の上に座る
   「屋根の家」 手塚貴晴+手塚由比 / 手塚建築研究所
 31 らせん状のデッキに座る
   「荻窪の住宅」 納谷学+納谷新 / 納谷建築設計事務所
 32 多様なテラスに座る
   「円側の家」 畑友洋建築設計事務所

|壁
 33 壁のくぼみに座る
   「HOUSE SH」 中村拓志&NAP建築設計事務所
 34 小さな洞窟にこもる
   「葦垣の家」 中村拓志&NAP建築設計事務所
 35 庭に向かってフレーミングされた風景を眺める
   「間の門」 五十嵐淳建築設計事務所
 36 放射状の壁を拠り所にする
   「T house」 藤本壮介建築設計事務所
 37 樹木状のユニットを拠り所にする
   「我孫子の住宅 Kokage」 末光弘和+末光陽子 / SUEP.
 38 野の部屋
   「園」 藤野高志 / 生物建築舎
 39 擁壁を切り下げて座る
   「擁壁のまちをつなぐ家」 栗原健太郎+岩月美穂 / studio velocity
 40 浮遊する壁に向かう
   「アトリエ・ビスクドール」 前田圭介 / UID

Chapter 3 座りたくなる居場所づくりの秘訣
01 座る姿勢/02 人との距離・向き/03 座る要因
04 木材/05 鋼材/06 畳/07 植物
08 ソリッドな素材/09 ソフトな素材/10 沈み込む素材
11 温熱/12 日射遮蔽/13 通風
14 光/15 照明

[多様な姿勢で座れる] ヤマコヤ|POINT
[行為を促す建築] キリの家|TNA
[多様な状況をつくる] LT 城西|成瀬・猪熊建築設計事務所
[親密さを感じる] 真鶴出版2号店|トミトアーキテクチャ
[小さな違和感に興味を惹かれる] 鍵屋の階段|403architecture [dajiba]
[手作業のテクスチャー] 長浜の家|建築意思
[住宅スケールを超える] 裏庭の家|松岡聡田村裕希
[心地よさを受け継ぐ] 富士見台団地のリノベーション|能作淳平建築設計事務所
[屋内の木陰] 天神山のアトリエ|生物建築舎
[新旧の架構と壁の存在感] 蓮華蔵町の長屋|魚谷繁礼建築研究所
[大谷石の縁に座る] 光陽舎|服部信康建築設計事務所
[コンクリート基礎に座る] ヒカリノコヤ
|川本敦史+川本まゆみ / エムエースタイル建築計画
[エキスパンドメタルの壁] 広島の小屋
|谷尻誠+吉田愛 / S UPPOSE DESIGN OFFICE
[アルコーブの造作ソファ] 而邸|泉幸甫建築研究所
[夏は陰をつくり冬は熱を集める] 傘の家|末光弘和+末光陽子 / S UEP.
[繊細な光] 松庵の家|手嶋保建築事務所
[照明の光溜まり] 4n / NEW LIGHT POTTERY|ninkipen!

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