彰国社

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病院・福祉施設のインテリアデザイン

ケアの心をかたちにする

梅澤ひとみ・二井るり子 著

A5・160頁

定価2,970円(本体2,700円+税)

ISBN:978-4-395-32216-9

2025年03月

インテリアデザインは利用者の目に触れ、手が届く空間である。
環境を整え直接五感にはたらきかけ、安心を届ける力がある。
本書は主に病院と、高齢者、障害者、子どもを対象にした福祉施設において、療養環境や居住環境を向上させるインテリアデザインについて紹介する。

[主な目次]
序章
「ケアする空間」のインテリアデザインに求められるもの

1. 病院のインテリアデザイン
01 病院の第一印象はエントランスで決まる
02 気候風土に寄り添う病院
03 原風景をかたちにする
04 ヒューマンスケールな空間が心地いい
05 ランドマークで迷わない病院づくり
06 色が有効に働くためのポイント
07 病院内に居場所をつくる
08 待合の診察前ストレスを軽減
09 見えないことへの不安を軽減する
10 大型医療機器が与えるストレスを軽減
11 患者とドクターのコミュニケーションを円滑にする診察室
12 精神的な安定と迅速な動きを促す救急外来
13 高機能で制約の多い手術室にも安らぎを
14 大人も子どもも安心できる小児外来
15 時代はジェンダーレスな産科へ
16 精神科外来はストレスを抱えた患者のサードプレイス
17 透析・化学療法には居住性が必要
18 前向きなリハビリテーションへの姿勢を引き出す
19 ICU症候群のせん妄を改善する
20 新生児が安心できる居場所NICU/GCU
21 デイルームは病棟内唯一の寛ぎの場
22 スタッフに見守られている安心感
23 自分と向き合えるセカンドハウス
24 患者の満足度を高める4床室の工夫
25 医療ツーリズムを視野に入れた特床室
26 個室はコンパクトな仮の宿
27 患者も家族も和やかな時間を過ごせる緩和ケア病棟
28 日本にもサンクチュアリーが欲しい
29 子どもの能動的な動きを引き出す小児病棟
30 スタッフの就労環境を整えることで離職者を減少
31 外来との差別化を図る健診センター
32 未病のためのワンストップ健康タウン
33 病児と家族の第二のわが家「もみじの家」
34 がんとともに歩む人の心をケアする マギーズセンター
35 患者・スタッフに働きかけるホスピタルアート
36 光と色は同時進行で計画する
37 療養環境の色彩は必然の色がある

2. 福祉施設のインテリアデザイン
〈障害者施設〉
01 玄関は混乱をなくし安全を確保する
02 多様な障害者が利用する訓練・作業室
03 障害特性に対応した食堂・台所
04 個々の入居者のニーズに合わせて居室をしつらえる
05 障害を際立たせないさりげない配慮
06 障害特性によって異なるトイレの配慮
07 重症心身障害者の入浴に配慮すること
08 階段室で気持ちや行為を切り替える
09 廊下は安全な移動と快適な空間づくりを心がける
10 五感を心地よく刺激するスヌーズレンルーム
11 部屋全体を光と色で演出する
12 地域との共生を目指す

〈高齢者施設〉
13 入所施設の入口は住まいの趣で迎える
14 ユニットの独立性を高める入口のデザイン
15 食事を中心にした特養の生活空間
16 さりげなく見守る認知症高齢者のグループホーム
17 プライバシーを守りつつ孤立を防ぐ居室の仕様
18 来訪者のためのトイレと高齢者専用のトイレ
19 集団浴から個浴へ変わる高齢者の入浴空間
20 機械的な冷たさをカバーする特別浴室のデザイン
21 認知症高齢者の入浴は自立歩行が基本
22 移動空間をデザインする
23 世代を超えて地域とつながる交流の場

〈子どもの施設〉
24 乳児は感染症に特別配慮が必要
25 固有のスペース、固有の持ち物を保障する
26 安心した眠りと快適な環境を提供するために
27 安全への配慮
28 子どものスケールでしつらえる
29 幼児の生活は見守りと自立の支援が大切
30 年齢や療法により異なる心理療法室のしつらい
31 地域の子育てを支援する

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