
空間の詩人 篠原一男
奥山 信一 著
四六変・304頁
定価3,080円(本体2,800円+税)
ISBN:978-4-395-32219-0
2025年06月
先鋭的な住宅作品と言説で20世紀後期の日本建築界を牽引した建築家・篠原一男は、自ら命名した様式(第1から第4)にしたがい作風を変遷させつつ、建築空間の自律性を追求し、世界的インターナショナルアーキテクトとしての地位を確立した。
本書では、言説と空間を独自の方法で並走した〈空間の詩人・篠原一男〉を読み解く。
[主な目次]
Ⅰ 言葉と空間
住宅論と都市論の間に
扇動と宣言 ー 書くことの意味
Ⅱ 時間と構造
デザインゲームにリセットボタンは存在しない
知覚としての構造 ー「透明な構造」を読み解くヒント
Ⅲ 仮構と構想
知性の交感 ー 多木浩二との必然的な出会い
原型住宅の意味 ー〈分割〉〈非分割〉そして〈連結〉へ
Ⅳ 詩の建築/建築の詩
性能評価の標的となった住宅 ー〈谷川俊太郎さんの家〉
一枚のスケッチと詩篇ー〈谷川さんの住宅〉
美しい共犯関係 ー 住宅と詩をめぐる〈形式〉と〈内容〉
Ⅴ 夢のまなざし
〈百年記念館〉への道のり
装飾か抽象か ー 篠原遺伝子を内包したカプセル〈から傘の家〉
君は篠原一男のように生きているか ー あとがきに代えて
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