男は30歳を過ぎると「住宅取得」という事件に巻き込まれる。本書は、この災難に敢然と立ち向かうことで、ヒーローとしての「おとうちゃん」の地位の獲得をめざす男の物語である。「住宅は自分で作ることだって可能だ」「家づくりを父親的カッコヨサに利用できないか」など、家づくりという「不思議の国」に迷い込んだウサギ人としての奮闘記。