彰国社

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造園植栽術

山本紀久 著

B5・200頁

定価4,620円(本体4,200円+税)

品切れ

ISBN:978-4-395-00900-8

2012年01月

この書は、既往のものと全く違う。臨床家である氏の豊富な経験が投影した実学の書でありながら、造園材料としての植栽論の域を超え、生態学的見地を踏まえ、良質な植栽が生み出す地域と融合した風景論までをも読み解くことができる。造園・ランドスケープの領域に興味を抱く者にとり、必読の書である。[造園家・東京都市大学教授、国連生物多様性の10年国内委員会委員長代理 涌井史郎(雅之)、帯から]。

[主な目次]
植物愛から風景愛まで/進士 五十八
22世紀に残したい造園の書/近藤 三雄
子供の頃の感動を今に紡ぐ/趙 賢一
はじめに
第1章 背景と原則
山・里・まちのみどりの総体が日本の風景/森がつくり出す表土が国土を守る/人類の持続的な繁栄のために生物多様性を保全する、ほか
第2章 植生と風景
植生の遷移が風景に反映する/植生が地域の風景を特徴づける/地形と植生の関係を読み取る、ほか
第3章 植栽計画
日本人の自然観と美意識/日本の造園の特色/植栽計画は代償度の理解から、ほか
第4章 植栽手法
在来の植物の自然分布域と植栽分布域を確認する/造園植栽で「らしさ」を表す/接点空間がランドスケープデザインの要、ほか
第5章 植栽材料
生きている植栽材料の規格の見方/自然の多様性は地域の実生繁殖個体から/造園植物として見た特徴と扱いの要点、ほか
第6章 監理と運営 
生態重視の造園植栽に欠かせない監理体制/マスターランドスケープアーキテクトの必要性と役割/ワークショップで住民の意見を汲み取る、ほか
第7章 植物管理
遷移を読み込んだ植物管理/生物多様性を意識した管理は順応型管理が原則/管理は3段階で考える、ほか
おわりに

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