近年、わが国において消費者物価が下落し、悪性のデフレの深まりが危惧されている。その対応のひとつに、日用雑貨、加工食品などの一般消費財の流通の合理化が求められている。建設業ではまだ、このような流通の無駄解消に向けてあまり手がつけられていない。
本書は、流通改革の先駆けである「鹿児島建築市場」（インターネット、イントラネットで強く結ばれた160社の企業集団）での試みを事例に引きながら、これからの建設物流のあるべき方向を示そうとするものである。