彰国社

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建築文化シナジー

ディテールの建築思考

近代建築の思想を読む

後藤武 著

B6判・216頁

定価2,420円(本体2,200円+税)

ISBN:978-4-395-24113-2

2013年05月

建築の理論や思想は、宣言や哲学的なテキストの中にあるというより、物質的な構築の中にある。本書では、近代建築が建築の世界にもたらした変容を4つの範疇に分類し、それらの特徴的なディテールに着目し解読することで、近代建築の思想を読み解く。近代建築を担った建築家の作品を多数収録。

[主な目次]
 
Ⅰ 柱の発見
原始の小屋[オーダー]  オーギュスト・ペレ
自由のフォーマット[ピロティ]  ル・コルビュジエ
反転する構築[十字柱]  ミース・ファン・デル・ローエ
森の結構[マッシュルーム・コラム]  フランク・ロイド・ライト
 
Ⅱ インターフェースの変容
多様性の設計[装飾]  アドルフ・ロース
記憶の編集[コンクリート]  ル・コルビュジエ
不在の構築[目地]  ルイス・カーン
空間の彩色[ペイント]  ル・コルビュジエ
雨の設計[雨樋]  ル・コルビュジエ
 
Ⅲ スケールの技法
シンメトリーの迷宮[扉]  アドルフ・ロース
風景のモンタージュ[屋上庭園]  ル・コルビュジエ
時間の圧縮[水盤]  カルロ・スカルパ
 
Ⅳ 運動する身体
階段を降りる裸体[螺旋階段]  ル・コルビュジエ
触る建築[把手]  ル・コルビュジエ
四五度[刃掛け]  吉田五十八

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