1972年、北米、中米、西欧、東欧、エーゲ海沿いの国々、東南アジア……、合計17カ国をめぐった著者が各地で描いた数多くのスケッチをまとめたもの。１ドル360円の時代、若き構造設計者は世界で何を見て、どんな思考を巡らせたのか。そしていま、40年を経てこの旅が紡ぎ出してきた物語を浮かび上がらせる。

［おもな目次］
はじめに　斉藤公男
仕組みへの眼差し　加藤詞史
１．World Tour 1972——そのときの、スケッチブック
２．それからの、いくつかの旅で
３．物語のはじまり
あとがき