
航空写真で現在(いま)の土地を読む
地震の危険箇所を知るために
小泉俊雄・阿部三樹 著
四六・152頁
定価2,035円(本体1,850円+税)
ISBN:978-4-395-32019-6
2014年05月
古い航空写真をもとに、土地の状況を手軽に知る方法を手ほどきする。東日本大震災で液状化の被害にあった東京湾岸エリアを取り上げ、古い航空写真で読み取った土地状況と被害の相関関係を丹念に読み取っていく。建物を建てる地盤の状況をあらかじめ知り、地盤改良に役立てる書。
[目次]
はじめに
Introduction 航空写真とは何か?
Ⅰ 地震による危険な土地を知るための基本
1 地震による家屋の被害
1–1 地震現象から家屋の被害へ
1–2 被害は場所によって差がある
NOTE 災害の発生要因
Column 土地条件
2 被害の地域差を探る材料
2–1 土地の条件を探る方法
2–2 古い航空写真等
2–3 古い航空写真等で何を見るか
NOTE 古地図と新しい地図の表現の違い
Column 「危険性」と「可能性」
3 日本の地形の種類
3–1 地形分類
NOTE 地形分類と地形区分
Column 縄文の海辺
3–2 地形と災害
Ⅱ 古い航空写真等で家屋被害を分析する
1 千葉県東京湾岸地域の地形
1–1 位置と概要
1–2 東京湾岸地域を地形で分ける
1–3 土地利用と地形の変化
NOTE 標準(基準)地域メッシュ
2 家屋の被害の状況
2–1 現地で見る被害の状況
Column 地震のとき
2–2 家屋被害の分布
Column 埋立地の液状化
3 被害と地形との関係を調べる
3–1 被害の分布と地形との重ね合わせ
3–2 海域埋立地の液状化被害
NOTE 礫・砂・シルト・粘土/ポンプ浚渫船による埋立工法
3–3 地形と被害との数量的な関係
4 古い航空写真で見る危険地域
4–1 内陸部
4–2 海域の埋立地
4–3 既存航空写真による地形判読
Ⅲ これからの展開
1 温故知新―古い航空写真で現在(いま)がわかる
1–1 古い航空写真は使えるか
Column 古い航空写真で新旧の土地を比べる
1–2 土地選びのポイント
2 これからの展開
付 航空写真を用いて地域を知るための基礎
1 航空写真を知る
1–1 航空写真の基本概念
NOTE 航空写真の実体視
1–2 航空写真の利活用
1–3 航空写真の入手方法
2 地理情報の充実
2–1 「地理情報」という考え方
2–2 地名は地理情報として重要
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