彰国社

検索

デザイン行為の意味を問う

クリストファー・アレグザンダーの思考の軌跡

長坂一郎 著

四六・196頁

定価2,200円(本体2,000円+税)

ISBN:978-4-395-32046-2

2015年07月

「パターン・ランゲージ」で知られる20 世紀最大のデザイン理論家・建築家 クリストファー・アレグザンダー。モダニズムデザインを凌駕するためにデザインの手法における革命をめざして理論構築した最初期から、日本語訳が出版されていない最新著書『The Battle』までの思考の軌跡を丹念にたどり、彼の理論の全貌を解説する。

[目次]
Ⅰ クリストファー・アレグザンダーという人
特異な経歴/デザインの目的/ガラス玉演戯/調和をめざして

Ⅱ デザインの見方
デザインという問題/デザインの三つの段階/人の発達とデザイン

Ⅲ 徹底的な合理主義 『形の合成に関するノート』
モダニズムへ/「形は機能に従う」/システマティックな世界理解/バウハウス/「方法」の起源/『ノート』の方法

Ⅳ 人の認識の構造 『都市はツリーではない』
セミ・ラティス/都市の構造/ツリー構造の由来

Ⅴ 良い形を特徴づけるもの 認知心理学研究
知覚と寸法体系/視覚上の美意識について/サブ・シンメトリー

Ⅵ 徹底的な機能主義 『パターン・ランゲージ』
ニーズの分析/デザインが求められるとき/幾何学的関係/フォース/ルール・システム/システム/パターン・ランゲージ/パターン・ランゲージの失敗

Ⅶ 調和をめざして 『秩序の本質』
形と価値/自然の二元分裂/パターン・ランゲージの失敗の原因/中心的な価値基準への接触/生きた構造/秩序/全体性/センター/機能と装飾/幾何学的特徴/構造保存変換/神

Ⅷ 闘い “The Battle”
闘いの連続/『バトル』/敷地計画:白い旗をめぐる事件/システムAとシステムB/パターン・ランゲージ/センター/建設/直営方式/建設費/信用の喪失と回復/奇妙な契約/逃亡と奇跡

  • 新刊やイベントのお知らせ、現在編集中の企画、最新情報などをお届けしています。