
藤森先生 茶室指南
藤森照信・大嶋信道 編/藤森照信・中村昌生・大嶋信道・小川後楽・原広司・速水清孝・隈研吾 著
A5・254頁
定価2,640円(本体2,400円+税)
ISBN:978-4-395-32050-9
2016年03月
利休らの精神を受け継ぎながら、自由でユーモラスな藤森流茶室。茶室事始めの「薪軒」(1997年)から、高床式住居の発想を大胆に拡張させた「高過庵」(2004年)、台湾の茶文化との出会いから生まれた望北茶亭(2014年)などの最新作まですべてを網羅する。また、茶室の研究家、煎茶の家元、茶室の試みを現代建築の中に活かす2人の建築との対談を織り混ぜ、ビルディングタイプとしての茶室を拡張・逸脱することでその可能性を見出す。
[主な目次]
・前口上 藤森流茶室とは何か 藤森照信
◎茶室対談その1 茶の湯の中の茶室空間 中村昌生×藤森照信
part1 藤森流茶室の事始め 薪軒(ニラハウス)1997
part2 畳と障子排除の理由 炭軒(ザ・フォーラム)1999
column 堀口捨己と利休
◎茶室対談その2 煎茶文化の中の茶室空間 小川後楽×藤森照信
part3 スタートは矩庵、完成は一夜亭 矩庵・一夜亭 2003
part4 自分好みの茶室 高過庵 2004
part5 軽く・強く・素人で 茶室 徹 2006
◎茶室対談その3 茶室空間に埋め込まれたもの 原広司×藤森照信
part6 イス式茶室のはじまり ビートルズハウス 2010
column 「ビートルズハウス」の顛末記
part7 漆喰の白と炭の黒 妙観(チョコレートハウス)2009
column アートとしての茶室
◎茶室対談その4 茶室の中に隠されたインチキ、そして近代批判 隈研吾×藤森照信
part8 台湾の茶室文化との遭遇 入川亭・忘茶舟 2010
column なぜ空中に
part9 揺りカゴのように揺れる茶室 空飛ぶ泥船 2010
column 施工現場の縄文建築団
◎藤森流茶室 全21作品クロニクル
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