彰国社

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吉祥寺ハモニカ横丁のつくり方

倉方俊輔 編

四六変・232頁

定価2,090円(本体1,900円+税)

ISBN:978-4-395-32059-2

2016年04月

「住みたい街ナンバーワン」吉祥寺のJR北口駅前に、昭和の匂い漂う「ハモニカ横丁」がある。一歩足を踏み入れると、細い路地が入り組み、新旧さまざまの飲食店や雑貨店が軒を連ねていることに驚かされる。夜は赤提灯に吸い寄せられた老若男女がにぎわい、休日ともなると行列ができるほどの人気スポットだ。なぜここだけ開発を逃れ、「レトロ」とも「最新」ともいえない独特の魅力を放ち、生き生きとした営みが持続しているのか? さらに、吉祥寺を飛び出し三鷹駅前のビルをコンバージョンした「ハモニカ横丁ミタカ」も生まれている。いったい誰がどう仕掛けたのか?
その秘密に迫るべく、倉方俊輔(建築史家)がこの横丁で13店舗を経営する手塚一郎(VIC代表)、店舗づくりを担った設計者たち(形見一郎、塚本由晴、原田真宏)、吉祥寺との関係が深い社会デザイン研究者の三浦展にインタビュー。さらに、焼鳥「てっちゃん」のインテリアを手掛けた隈研吾によるエッセイも収録。ハモニカ横丁には、人々が生き生きと暮らすまちづくりのヒントが隠されているはずだ。
本書では、ハモニカ横丁をソフト、ハード面ともに学ぶべき対象ととらえ、再開発が進む東京に、新たな価値を提示する。

[目次]
はじめに 理性と野生と横丁と 倉方俊輔 / 総合芸術としてのハモニカ横丁 手塚一郎 /
ハモニカキッチンから始まった 形見一郎 / 「ハモニカ的」を都市に呼び戻せ 隈 研吾 /
ハモニカ横丁を生成する 原田真宏 / 横丁から始まる静かなる革命 塚本由晴 /
ハモニカ横丁に問いかける 三浦 展 / 「てっちゃん」訪問記 煮込まれた建築の神髄 倉方俊輔 /
あとがきにかえて 横丁からの「現代ワーク」 倉方俊輔

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