
森の都市Ⅱ
緑とスローモビリティによる都市づくり
奥野翔 編著
B5変・120頁
定価2,200円(本体2,000円+税)
ISBN:978-4-395-32078-3
2016年11月
効率化と経済成長を優先し、省エネに配慮を欠いた都市経営が人の住めない、持続しない都市を生み出した。著者らは、森を取り込んだ住宅や商業、公共施設などの生活機能を重視した「森の都市」を提唱しているが、本書では、さらに車優先の都市づくりにかわる次世代トランジットと人の歩く速さで移動可能な緑の道を組み込んだまちづくりを提唱。
[目次]
序
発刊に寄せて―過程を楽しむ/手塚哲央
〈森の都市〉の暮らし
身近な森を核とした生活圏
1 都市の課題
都市に多様な文化を取り戻す
自動車依存からの脱却
2〈森の都市〉の構造と特徴
新しい道路ネットワーク「グリーンモール」
ダブルネットワーク
ダブルネットワークの移動手段
中心市街地のダブルネットワーク
多様なグリーンモール
ダブルネットワークの平面交差
既存の都市へのダブルネットワークの導入
スーパーグリーンモール
グリーンモールの3 つの機能
グリーンモールの機能① 緑の空間
グリーンモールの機能② 移動空間
グリーンモールの機能③ 交流空間
グリーンモールのアクティビティ
グリーンモールの空間構成
グリーンモールの形態
グリーンモールと建物の相互作用
グリーンモールと建物の相互作用の事例
ユニット―都市開発の最小単位
街区ユニットの構成と機能
街区ユニットとグリーンモールの形状
街区ユニットの計画例
中心市街地の連係パターン
中心市街地の計画例
IT との融合で実現する近未来型トランジット
近未来型トランジットを実現する主な技術
近未来型トランジットの都市内の移動パターン
都市にもたらす5 つの効果
エネルギーや資源の自律循環システムの導入
エネルギー需給最適化を図る情報システム
エネルギーや資源の自律的利活用と補完性
都市成長とインフラの効率的整備
EV の充放電が果たす都市の電力需給調整
再生可能エネルギーの導入
グリーンモールの省エネルギー効果
省エネルギーと創エネルギー
〈森の都市〉における水の思想
グリーンモールの雨水貯留・浸透効果
3〈森の都市〉のモデル化
都市の全体像の構築
人口100万人規模のプロトタイプ
都市スケール
土地利用
鉄道交通のネットワーク
道路交通のネットワーク
人口100万人都市のプロトタイプモデル-A
基本のネットワーク
人口100万人都市のプロトタイプモデル- B
都市形態のデザイン
新都市開発への応用
新市街地開発への応用
既存都市の再開発
緑の街路空間を開発の軸にした事例
グリーンモール単独での開発
OUTSIDE TOPICS
1 移動には楽しさがある/奥野 翔
2 グリーンモールへの期待/上野義弘
3 豊かな生物を育む緑/村上雄秀
4 乗物がつくり出す風景/奥野 翔
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