20世紀における建築の最大のムーヴメント「モダニズム」を、人物に焦点を当ててとらえ直す。

［目次］
中村達太郎｜Nakamura Tatsutaro｜亀裂の保存――中谷礼仁
佐野利器｜Sano Toshikata｜都市・テクノロジー・ナショナリズム――田所辰之助
角南 隆｜Sunami Takashi｜技術官僚の神域：機能主義・地域主義と〈国魂神〉――青井哲人
藤井厚二｜Fujii Koji｜藤井厚二という不安――丸山洋志
今 和次郎｜Kon Wajiro｜ノート〜『日本の民家』を中心として――中谷礼仁
アントニン・レーモンド｜Antonin Raymond｜表現と表出と表象――南 泰裕
村野藤吾｜Murano Togo｜「社会的芸術」として構想されたもうひとつのモニュメンタリティの射程――矢代眞己
小山正和｜Koyama Masakazu｜日本的モダニズムの雑誌編集人――川嶋 勝
上野伊三郎｜Ueno Isaburo｜さまよえる建築工芸――奥 佳弥
石本喜久治｜Ishimoto Kikuji｜「建築美」、その転換という作為――本田昌昭
山田 守｜Yamada Mamoru｜形態の誘惑―あるいは禁欲的エロティシズム――濱嵜良実
吉田五十八｜Yoshida Isoya｜本音と建前――岡﨑乾二郎
蔵田周忠｜Kurata Chikatada｜日本モダニズムの「水先案内人」――矢木 敦
森田慶一｜Morita Keiichi｜IMITATIO CORBUSIERI―分離派から古典主義へ――青井哲人
堀口捨己｜Horiguchi Sutemi｜「どうしようもないもの」の形容矛盾――田中 純
石原憲治｜Ishihara Kenji｜全体性を回復（トリアーデ）する回路をつなぐ「社会技術」という視座（ヴィジョン）――矢代眞己
今井兼次｜Imai Kenji｜ドキュメンタリーのモダニズム――濱嵜良実
伊藤正文｜Ito Masabumi｜反転する純粋技術――笠原一人
土浦亀城｜Tsuchiura Kameki｜迷いなく駆け抜けること――岡田哲史
岸田日出刀｜Kishida Hideto｜丹下健三を世に送り出した男――五十嵐太郎
佐藤武夫｜Sato Takeo｜建築の政治性と記念性　戦中期日本のモダン建築――田中禎彦
山越邦彦｜Yamakoshi Kunihiko｜「建築→ルート・マイナス1建築→構築」という冒険（シュプール）――矢代眞己
坂倉準三｜Sakakura Junzo｜他者による建築はどこまで他者的であり得るか――南 泰裕
川喜田煉七郎｜Kawakita Renshichiro｜ユートピア―アヴァンギャルドの往還――梅宮弘光
山口文象｜Yamaguchi Bunzo｜「実践」へ―文ちゃんの「ドイツ日記」を読む――田所辰之助
谷口吉郎｜Taniguchi Yoshiro｜転向の射程――八束はじめ
白井晟一｜Shirai Seiichi｜伝統のパラドックス　コスモポリタニズム、そして認知可能な文化的独自性への夢想――トーベン・バーンズ
前川國男｜Maekawa Kunio｜木村産業研究所という出発点――松隈 洋
小坂秀雄｜Kosaka Hideo｜モダニズムにおける「体系」の刻印――田所辰之助
丹下健三｜Tange Kenzo｜神話的「日本」と「計画の王国」――八束はじめ