■ 特集
住宅を活かす階段
諸条件の中から設計者が導き出した、その住宅ならではの工夫が込められた階段を集めた。
どれもが住宅のもつ特徴を活かしたディテールで、住空間が活きる階段である。

［前説］
・私の心を動かした階段

［事例16作品］
・手摺と段板が一体となった片持ち階段
　ヤマノイエ／津野建築設計室
・視線と採光を遮らない鉄骨階段
　中庭の家／陶器二三雄建築研究所
・大きなものと小さなものを隣り合わせる
　裏庭の家／松岡聡＋田村裕希 / 松岡聡田村裕希
・厚さ4.5mmのフラットバーによる螺旋階段
　東松戸の家／大西正朗 / PRIME
・光の透過と乱反射が生み出す浮遊感
　IS／山縣洋建築設計事務所
・CLT壁体から持ち出されるキャンティレバー階段
　荻窪の住宅／MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO / 原田真宏＋原田麻魚
・CLT段板とFB手摺による稲妻梁の階段
　入間の家／青柳創＋青柳綾夏 / AOYAGI DESIGN
・平角材そのままの階段
　木のカタマリに住む／網野禎昭＋平成建設一級建築士事務所
・室の延長としての階段
　tomy／大場徳一郎　宮内義孝
・玄関ホールにオーバーハングする開放的な鉄骨階段
　つくばの家／手嶋保建築事務所
・玄関ホールと一体となった吊り階段
　等々力の家／仲亀清進建築事務所
・インテリアの風景となる階段
　HOUSE BH／竹中工務店
・光と本棚で織りなすハイブリッド階段
　大磯の家／手嶋保建築事務所
・スチールロッド・高ナット・集成材による2層分の吊り階段
　STACK（東雪谷の家）／カスヤアーキテクツオフィス
・トップライトの光に導かれる階段
　工／手の家／泉幸甫建築研究所
・内外の空間をつなぐ装置としての階段
　緑と風と光の家／矢板建築設計研究所

■新連載
・明日の建築をつくるもの　建築の素材と技術のオルタナティブ
　第1回　グリーンインフラによる「超自然」を目指して　―中﨑隆司

■連載
・階段空間の解体新書
　第8回　正対の杜／斜対の杜　―田中智之
・Re：今日のディテール
　第3回　新宿三井ビルディング1974→2O17
　原設計：三井不動産，日本設計事務所　改修設計：日本設計
・わしらディテール探検隊
　第5回　木造壁の施工現場　―ロビン西　編集：フリックスタジオ

■今日のディテール
・木材に抱かれる空間を生み出す杉製材のカテナリーによる大屋根
　陸前高田市立高田東中学校／SALHAUS
・動的な3 辺支持による鱗形ガラス壁
　第一三共 品川研究開発センター 810号館／日建設計 / 河副智之＋松下督＋田中渉
・透明で抜けのよいミニマル表現のダブルスキンファサード
　ラティス青山スクエア／三菱地所設計 / 松井章一郎＋高野大樹＋藤貴彰
・ファサードを看板化して見せたルーバー外壁
　ATグループ本社南館／竹中工務店
・扁平柱を抱き込んだ構造・設備統合プレキャスト外壁システム
　川崎室町ビル／竹中工務店
・PVC被覆ワイヤを用いた奥行き感のある緑化ファサード
　名古屋市営金城ふ頭駐車場／竹中工務店
・大型タイルの乾式工法による本格的なクラッディング外壁
　沖縄科学技術大学院大学／日建設計，コーンバーグアソシエーツ，国建 共同体
・日差し，明るさ，眺望から導き出された特徴的な庇
　沖縄科学技術大学院大学／日建設計，コーンバーグアソシエーツ，国建 共同体