彰国社

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「建築の設備」入門 新訂第二版

空調・給排水衛生・防災・省エネルギー

「建築の設備」入門編集委員会 編著

B5・206頁

定価3,300円(本体3,000円+税)

ISBN:978-4-395-32095-0

2017年08月

建築計画と一体で建築設備を考えることができるような解説を目指したのが本書の大きな特色である。初版刊行から15年、「建築物省エネ法」が本年に施行されることを受けて、「6章/建築と省エネルギー」を全面的に書き改めた。法規や基準の改定の反映を追補し、汎用されはじめたシステムや将来制度化が見込まれる考え方の解説を加えた。

[主な目次]
1章 建築から建築設備へ
1-1. 建築設備と地球環境 建物に備える仕掛け-建築設備╱地球環境に備わった仕掛け
1-2. 建築環境を構成する要素-空気・水・光・熱・音
1-3. 意匠・構造・設備を合理的にまとめる 建物に求められる性能を発揮するために╱時代の変化に柔軟に対応するために╱建築の生涯環境負荷の削減のために
1-4. 設備デザインの可能性 都心の超高層校舎の自然換気ハイブリッド空調╱郊外の研究所の意匠・構造・設備統合デザイン╱総合庁舎における意匠・構造・設備統合デザイン╱構造の一翼を担う設備デザイン

2章 建築内のエネルギーの流れ
2-1. 熱の流れ ヒートポンプパッケージ空調方式╱吸収式冷温水発生機による空調方式
2-2. 空気の流れ 空調空気の流れ╱換気空気の流れ
2-3. 水の流れ 一般の高置水槽給水方式の場合╱水道直結増圧給水方式の場合╱雨水利用の中水システムの場合

3章 空調設備
3-1. 自然環境と建築環境 入れ子としての内と外╱自然環境の違いと変化╱内と外の条件と設備╱快適な温熱環境とは
3-2. 太陽エネルギーの利用と遮蔽 太陽エネルギーの基本的性質╱太陽エネルギー利用╱日射の遮蔽
3-3. 空調負荷 加熱・加湿╱冷却・除湿╱暖房負荷と冷房負荷の要素╱冷暖房負荷・空調負荷を減らす方法
3-4. 空調熱源装置と使用エネルギー エネルギーの選択╱冷熱源と温熱源╱新しい空調熱源方式
3-5. 空調方式 中央方式と個別方式╱タスク空調と床吹出し空調
3-6. 熱搬送方式 ダクトと配管の熱搬送能力の違い╱ダクトと送風機╱ポンプと配管╱配管システム
3-7. 室内空気分布と吹出し口 吹出し口と吹込み口╱特殊空間の室内気流分布
3-8. 換気設備 換気方式と換気量╱新しい換気の考え方╱新鮮外気の導入と省エネルギー
3-9. 自動制御設備 制御対象・制御項目╱制御目的・制御方法╱自動制御機器╱監視システム、運用・操作システム、管理システムへの展開

4章 給排水衛生設備
4-1. 建築と水環境 快適な水環境をつくるもの╱水と生活
4-2. 水に関する基礎知識 水質╱水と圧力╱トラップの機能╱水の使われ方と負荷
4-3. 給水設備 安全な水╱システムの種類╱システムの構成
4-4. 給湯設備 湯と水の違い╱給湯エネルギー╱システムの種類╱システムの構成
4-5. 排水通気設備 排水と通気╱システムの種類╱システムの部品構成
4-6. 衛生器具 衛生器具の種類╱水栓金具╱大便器╱小便器╱手洗い器、洗面器、洗面化粧台╱浴槽╱流し類╱排水器具╱付属品
4-7. 浄化槽 浄化槽とは╱浄化槽の設置基準╱浄化槽の選定╱浄化槽の処理方式╱浄化槽の構造/高度処理浄化槽の概要
4-8. ガス設備 ガス利用の歴史╱都市ガスとLPG ╱ガス設備の設計╱安全対策

5章 防災設備
5-1. 建築災害の種類
5-2. 防災計画 地震に対する建築計画╱火災に対する建築計画╱防災設備╱防排煙設備
5-3. 消火設備 火災になるまでの経緯╱燃焼の3要素╱火災の種類╱消火方法の分類╱消火設備の種類╱消火薬剤の種類╱消火設備の設置方法╱消火薬剤の放出方式╱消火設備の設置対象╱屋内消火栓設備╱スプリンクラ設備╱泡消火設備╱二酸化炭素消火設備╱ハロゲン化物消火設備╱新ガス消火設備╱粉末消火設備╱水噴霧消火設備╱屋外消火栓設備╱放水銃╱消火設備設計上の留意点

6章 建築と省エネルギー
6-1. エネルギー消費の決定要因 空調設備╱給湯設備/照明設備/その他の設備
6-2. 省エネルギーはどのように実現するか 空調エネルギー消費╱給湯エネルギー消費/照明エネルギー消費
6-3. 「平成28年省エネルギー基準」のあらましと特徴 省エネルギー基準改正の背景と動向/新制度の特徴/設計一次エネルギー消費量計算の方法/基準一次エネルギー消費量/外皮性能の評価プログラム/設計一次エネルギー消費量に関する評価手順の概要/設計一次エネルギー消費量の計算事例
6-4. 真に省エネルギー的な建築の実現のために学ぶべきこと

7章 設備計画とスペース
7-1. 設備スペース 設備機械室と各種シャフト╱屋外設置機器
7-2. ダクトシャフトとパイプシャフト
7-3. 天井内スペースと建築断面
7-4. 建築プラン検討時の設備計画テクニック 機械室、シャフトまわりに倉庫を配置╱西面に機械室などの非空調室を配置╱階段室、エレベータシャフトに隣接する機械室配置は避ける╱空調機械室の中に、パイプスペース、ダクトスペースを取り込む╱各階の水場の位置を統一

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