
建築設計テキスト
高齢者施設
建築設計テキスト編集委員会 編/山田あすか・古賀誉章 著
A4・88頁
定価2,420円(本体2,200円+税)
ISBN:978-4-395-32066-0
2017年10月
建築設計テキストシリーズ8冊のうちの1冊。このシリーズには「事務所建築」「集合住宅」「商業建築」「住宅」「図書館」「併用住宅」「保育施設」「高齢者施設」があり、学生のためにまとめられた新しい建築計画・設計の教科書である。
高齢者施設は国の制度、利用者のニーズや家族のサポート、気候風土などの地域性、既存建物の転用などによりさまざまな形態の施設ができている。設計事例として、複合的施設、有料ホーム、通所型、サービス付き、認知症対応、小規模多機能施設等を取り上げている。
[目次]
1 概 要
1.1 高齢者の生活と支える仕組み
1. 日本の高齢化の現状
2. 介護保険制度
3. 要介護等高齢者の生活上の問題
1.2 高齢者施設の役割
1. 高齢者施設の歴史と高齢者の生活の理想像
2. 持続可能なケアの体制
1.3 入居型高齢者施設の概要
1. 入居型高齢者施設での暮らし
2. 入居型高齢者施設の種類と経緯
3. 入居型高齢者施設の基本的な計画留意事項
1.4 通所型高齢者施設の概要
1. 通所型高齢者施設での高齢者の過ごし方
2. 通所型高齢者施設の種類と経緯
3. 通所型高齢者施設の基本的な計画留意事項
1.5 事例の位置づけ
2 設計・計画
2.1 高齢者のための環境デザインの原則
1. 安心・安全を確保する
2. 不快な環境の刺激を抑制する
3. 心地よい環境を提供する
4. ふれあいを促進する
5. プライバシーを確保する
6. 見当識の衰えを補う
7. 機能的な能力の維持・向上を手助けする
8. 生活の継続性を支援する
9. 目標の実現・自己選択を支援する
2.2 敷地・規模計画
1. 敷地
2. 施設規模
3. 施設配置
2.3 構造計画
1. 構造形式
2. 防火・避難にかかわる構造
2.4 環境・設備計画
1. 高齢者の身体的特徴に対応した温熱・空気環境
2. 視力・聴力の変化に対応した音・光環境
3. 個別性への対応
4. 安全のための設備
5. 移動や介護の介助のための設備
2.5 施設全体の空間構成
1. 入居型施設と通所型施設の違い
2. 入居型施設のユニット構成
3. 通所型施設の空間構成
2.6 各室の計画
1. 入る・出る―アプローチの計画
2. 食べる―ダイニング空間の計画
3. くつろぐ、つくる―リビング空間の計画
4. 調理する―キッチンの計画
5. 働く―家事スペースの計画
6. 歩く・たたずむ―廊下の計画
7. 運動する―リハビリスペース、機能訓練室
8. 排泄する―便所の計画
9. 入浴する―浴室の計画
10. 一人になる・寝る・くつろぐ―個室の計画
11. ぶらぶらする・働く・楽しむ―屋外空間の計画
12. 訪ねる・かかわる―訪問者のための場
13. 介護・看護スタッフが「休憩する」「作業する」場
3 設計事例
1. 高齢者在宅サービスセンター 永福ふれあいの家/中村勉総合計画事務所
2. レスパイトハウス やさしいところ/大久手計画工房
3. 第二宅老所よりあい/風土計画一級建築士事務所
4. 小規模多機能ホーム さかえまち/東京都住宅公社、ネクスタクト
5. 認知症高齢者グループホーム いなの家/外山義+永野建築設計事務所
6. グループホーム せせらぎ/来夢建築設計事務所
7. 上石神井特別養護老人ホーム/沼田恭子建築設計事務所+プロトフォルム一級建築士事務所+塩田玲子建築設計事務所
8. サービス付き高齢者向け住宅 わかたけの杜/ヨシダデザインワークショップ+健康設計
9. コレクティブハウス アクラスタウン/大久手計画工房
4 設計図面
特別養護老人ホーム せんねん村矢曽根/大久手計画工房
【コラム】
超高齢社会
徘徊廊下/ノーマライゼーション/QOL/宅老所
「サービス付き高齢者向け住宅」のこれから
介護職員による環境づくりを助けるしつらえ
既存建物の福祉転用
多床室ユニットの可能性
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