図表でわかる
建築生産レファレンス
佐藤考一・角田誠・森田芳朗・角倉英明・朝吹香菜子 著
四六・224頁
定価2,530円(本体2,300円+税)
ISBN:978-4-395-32089-9
2017年11月
本書は建築の初学者に向け、日本経済を支える産業分野のひとつ「建築生産」の特質を多くの図表とコンパクトな文章で概説。産業構造の変化や業務領域の広がりなどを理解するために、「建築生産」に関連する従来の教育項目のほか、既存建物の利用や改修、建設業のグローバリゼーション、建築生産活動の歴史的背景といったテーマも盛り込んだ。
[主な目次]
Chapter 1 建築生産社会の形成
古代から中世の建築生産 01 古代/02 中世
近世から近代の建築生産 03 近世/04 近代(昭和初期まで)
Chapter 2 日本経済と建築生産
建築生産の経済規模 01 建設業の規模/02 建設投資の構造/03 建築投資の変化/04 建設業の雇用規模
建築生産を担う業種 05 元請業者の種類/06 建築士と建設会社/07 建設業の許可業種/08 労働環境
日本の住宅生産の特徴 09 住宅市場の拡大と縮小/10 住宅市場の多様性/11 住宅産業構造の転換に向けて
Chapter 3 建築生産の社会的分業
建築工事の機械化・工業化、情報化 01 建築工事の機械化/02 建築部材の工場生産/03 オープンシステムと建築部品/04 建築生産の情報化
戦後の住宅大量建設のインパクト 05 住宅不足と住宅政策/06 集合住宅の工業化/07 戸建住宅の工業化/08 工務店の誕生
住宅生産の転換 09 木造住宅の近代化/10 プレカット産業の発展/11 地域ビルダーの成長/12 工業化構法の在来化/13 建築部品の多品種化
建築生産を支える法規・規格・約款 14 建築業務の分節/15 建築業務を規定する法規/16 技術基準/17 契約
建築生産の重層性 18 技術基盤としての専門工事業/19 工事組織の階層構造/20 重層下請と工事技術
Chapter 4 建築プロジェクトの編成
設計と施工の分節と統合 01 建築プロジェクトの流れ/02 設計業務と施工業務/03 監理業務と管理業務/04 設計・施工主体の選定/05 設計と施工の統合/06 建築プロジェクトの発注業務における支援
住宅生産の諸相 07 住宅生産の棲み分け/08 分業単位のコントロール/09 職種の分化と統合
Chapter 5 工事の実施
コスト管理 01 工事費のしくみ/02 コスト管理業務
生産管理 03 管理の要点と手法/04 品質管理と検査/05 施工計画と工程管理/06 安全管理/07 環境管理
工事準備 08 届出と掲示/09 測量・地盤調査・準備工事
各種工事 10 仮設工事/11 土工事・地業・基礎工事/12 躯体工事/13 仕上工事/14 設備工事/15 解体工事
Chapter 6 建築の利用
建築の利用と再生 01 建築の再生と新築の違い/02 業務領域の広がり/03 建築の余剰と要求水準の上昇/04 住宅需要の構造変化/05 土地・建物の所有と利用/06 建築の長寿命化とライフサイクルコスト
建築を評価するさまざまな視点 07 建築再生の選択肢/08 建築再生プロジェクトの収支/09 不動産の鑑定/10 建築の耐用年数/11 建築の耐用性を高めるしくみ/12 環境性能の評価
建築利用とマネジメント 13 区分所有とマンション管理/14 オフィスビルのファシリティマネジメント/15 利用者によるリノベーション
診断から修繕、改修まで 16 建物の点検と診断/17 修繕工事の典型/18 履歴情報/19 団地再生
利用の構想力 20 リノベーションの多様性/21 コンバージョン/22 さまざまな事業方式
Chapter 7 建築生産の国際化
大手建設会社の動向 01 建設市場の国際化の経緯/02 主要国の建設市場比較/03 海外工事の特徴/04 外国企業の日本市場への参入
住宅メーカーの動向 05 住宅メーカーの国際化/06 海外住宅事業/07 住宅の輸入
建材・建築部品メーカーの動向 08 生産拠点の海外展開/09 建材輸入の状況
規格や資格の相互認証 10 建材・建築部品規格のグローバル化/11 建築設計に関する資格の相互承認/12 品質マネジメントのグローバル化
*本書の内容に、誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
訂正箇所と内容につきましては、正誤表(PDF)(1刷用)をご参照ください。
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