昨今、日本でも浸透しつつある「シェアハウス」に着目し、「空間」「生活」「モノ」のシェアのかたちを解読する。国内11事例、海外12事例を取り上げ、写真や図面、イラストをふんだんに用いてビジュアルに読み解く。さらに、設計者や運営者に役立つQ&A集、社会学者と建築家による鼎談を通じて制度の問題や社会の変容について展望する。

［目次］
シェアのデータシート

ESSAY
シェアハウスという住まい　篠原聡子

＃01　都市に開く土間　SHAREyaraicho
＃02　資材倉庫からオープンコモンに　不動前ハウス
＃03　木賃を解体する　鈴木文化シェアハウス
＃04　廃ビルを商店街の拠点へ　シェアフラット馬場川
＃05　京町家を連携　京だんらん嶋原
＃06　石巻のサードプレイス　SHARED HOUSE 八十八夜
＃07　大浴場をリビングに　KAMAGAWA LIVING
＃08　仏間を残して再生　haus 1952
＃09　戸建て住宅に外階段　茶山ゴコ
＃10　シングルペアレント×シングル　スタイリオウィズ代官山
＃11　家族でも、他人でも　KYODO HOUSE

シェアの断面（セクション）　宮原真美子
キーパーソン／地域と連携／空間の境界／物の見せ方・しまい方／伝達のルール

海外シェアハウスレポート
ブラジル　　　オスカー・ニーマイヤー設計のコパンに暮らす
米　国　　　　ADUを利用して異世代でシェア
米　国　　　　分割してエコノミーに住む
米　国　　　　ブラウンストーンに暮らす
スイス　　　　築100年のファミリーアパートメントをシェア
韓　国　　　　50％パブリック／50％プライベート
韓　国　　　　伝統的シェアハウスの極限個室
台　湾　　　　折り重なる立体的居場所
タ　イ　　　　リビングをカーテンで個室に
タ　イ　　　　住み継がれる家
シンガポール　オーナー家族と邸宅に住む
シンガポール　外国人＋シングル→コンドミニアムのシェア

Q&A
小林秀樹先生に聞く
正しいシェアハウスのつくり方

ROUND TABLE
シェアハウスは何が残せるか
篠原聡子×仲 俊治×南後由和