彰国社

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ディテール 2018年7月号

217号(2018年夏季号)
戦後名住宅の新しい見方

定価2,357円(本体2,143円+税)

2018年06月

■特集
戦後名住宅の新しい見方
編集協力:青柳憲昌,門脇耕三,倉方俊輔
この特集は、名作とされる戦後の住宅作品を、それをつくりあげた仕組みまで踏まえて再読し、戦後日本住宅史の「新しい見方」を提示しようとするものである。

[前説]
・座談 「生産」の変革期にこそ建築家による住宅の真価が問われる
 ―青柳憲昌×門脇耕三×倉方俊輔
・社会を映した戦後住宅関連 年表

[作品]
・技術者としての建築家の挑戦
 プレモス 1946/前川國男
・先駆的なハンドメイドの工業化住宅
 SH-1 1953/広瀬鎌二
・伝統技術と新建材の融合と昇華
 カニングハム邸 1953/アントニン・レーモンド
・RC造の一室空間(ワンルーム)を解放するしなやかな発想
 私の家 1954/清家清
・RC造の意匠制御への執念
 スカイハウス 1958/菊竹清訓+菊竹紀枝
・叡智を集めた環境装置
 軽井沢の山荘 1963/吉村順三
・新しい建材でトリミングされた伝統のエレメント
 白の家 1966/篠原一男
・合板パネル型枠による道具的建築
 KAH 石亀邸 1967/鈴木恂
・「閉じた箱」をつくる仕組みの露呈
 水無瀬の町家 1970/坂本一成
・住宅をめぐる生産論的開放の試み
 笠間の家 1981/伊東豊雄
・工業製品を用いて建築を現象的に融解させる
 松山・桑原の住宅 1980/長谷川逸子

■特別記事
・写真家 大橋富夫さんの死去を悼む
 又姪を介した写真家の自画像 ―田尻裕彦

■連載
・屋根から読み解く住宅の空間
 第2回 屋根の下に「外」を引き寄せて ―大塚 篤


■今日のディテール
・モザイクのように抽象化された新たな古都の屋根
 京都府立京都学・歴彩館/飯田善彦建築工房
・ガラスカーテンウォールの内外に連続する木格子仕上げの逆円錐
 静岡県富士山世界遺産センター/坂茂建築設計
・張弦梁に三角形集成材を組み込んだハイブリッドルーフ
 阿南市新庁舎/日建設計
・ステンレス形鋼圧延材を使った階段
 愛知製鋼 本館/竹中工務店
・ウォータージェット仕上げのPCa外壁
 和歌山地方合同庁舎/日建設計 / 渡辺豪秀+金子公亮
・波打つ天井とアクリル発光体が織りなすグランブルーの世界
 しまね海洋館アクアス/日建設計 / 金子公亮+山地浩充

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