探究 鉄筋コンクリート構造
基本から応用へ
白井伸明・長沼一洋・清水泰・田嶋和樹・堀川真之 著
B5・226頁
定価3,025円(本体2,750円+税)
ISBN:978-4-395-32114-8
2018年06月
構造力学の基本を身につけた初学者から若き実務者に最適な一冊。日本独自の展開を遂げた鉄筋コンクリートの歴史から紐解き、材料(物性)、構造的な特徴を押さえ、鉄筋コンクリート建物の設計に必要な梁、柱、各部材の抵抗機構と断面算定法を学ぶ。さらに、耐震設計法、安心・安全の設計法である保有水平耐力計算、耐震診断までをカバー。
[目次]
1 鉄筋コンクリートの歴史
1.1 鉄筋コンクリートの黎明期
──なぜ鉄筋コンクリートは普及したのか
1.2 大地震の教訓と耐震設計法
──なぜRC 造建物は地震で壊れたのか
1.3 新しい鉄筋コンクリートの開発
──なぜ鉄筋コンクリートの技術開発が求められたのか
2 鉄筋コンクリートを構成する材料
2.1 コンクリート
──なぜコンクリートが用いられるのか
2.2 鉄筋
──なぜコンクリートの相棒は鉄筋なのか
2.3 コンクリートと鉄筋の付着
──なぜ付着を考える必要があるのか
2.4 許容応力度
──なぜ許容応力度が必要なのか
3 鉄筋コンクリート造建物の耐震設計法
3.1 構造計算による安全確認の体系とその概要
──現在,どのように建物の安全性を確保しているか
3.2 新耐震設計法の特徴
──どのように建物の安全を確保しているのか
4 鉄筋コンクリート梁および柱の抵抗機構と断面算定
4.1 曲げに対する梁の断面算定
──安全に壊れる梁を設計するためには
4.2 軸方向力と曲げに対する柱の断面算定
──安全に壊れる柱を設計するためには
4.3 梁・柱のせん断設計
──せん断破壊しない梁・柱を設計するためには
5 鉄筋コンクリート部材の抵抗機構と断面算定
5.1 耐震壁の断面算定
──効果的な耐震壁を設計するためには
5.2 柱・梁接合部
──柱・梁接合部の破壊を防ぐためには
5.3 床スラブ
──床スラブの安全性と居住性を確保するためには
5.4 基礎構造
──建物を安全に支持するためには
5.5 付着・定着・継手
──鉄筋とコンクリートを一体化させるためには
6 保有水平耐力計算の概要
6.1 保有水平耐力計算の考え方
──なぜ保有水平耐力計算が必要なのか
6.2 部材の終局強度
──部材の終局強度はどのように算定するのか
6.3 保有水平耐力
──保有水平耐力はどのように算定するのか
6.4 必要保有水平耐力
──必要保有水平耐力とは何を意味するのか
7 耐震診断の概要
7.1 耐震診断の基本的な考え方
──なぜ耐震診断が必要なのか
7.2 耐震診断の種類
──なぜ1 次診断から3 次診断まであるのか
7.3 耐震診断の方法
──耐震診断では何を評価しているのか
7.4 耐震診断と耐震補強
──耐震診断と耐震補強の関係は
8 様々な鉄筋コンクリート
8.1 鉄骨鉄筋コンクリート
──なぜ鉄筋コンクリートに鉄骨を入れるのか
8.2 プレストレストコンクリート構造
──なぜコンクリートにプレストレスを入れるのか
8.3 鋼管コンクリート構造
──なぜ鋼管にコンクリートを詰めるのか
索引
本書の内容に誤りがございました。お詫びして訂正申し上げます。
変更箇所と訂正の内容につきましては、正誤表(PDF)をご参照ください。
-
■紙の本を購入