高齢者の居住空間を考えるための、福祉・医療施設に関する5冊。

伊沢陽一 著 A4変・266頁 定価5,250円(本体5,000円)
本書は、著者の長年にわたる医療・福祉施設などの設計・監理の実務経験をもとにまとめたもの。超高齢社会を迎える日本では、このビルディングタイプについての設計資料は今後ますます必要性を増すと思われる。

二井るり子・梅澤ひとみ 著 B6・236頁 定価2,100円(本体2,000円)
入居者の回復力を高め、スタッフの疲労も軽減するインテリアデザインを、素材、家具の選択・配置、照明計画、音楽や香りを取り入れた環境づくりなどから提案する。必要なのは1人1人に合わせたケア環境である。

シンシア・レイブロック 著/常田益代・服部由紀子 訳 B6・346頁 定価2,730円(本体2,600円)
患者が力を取り戻すために、高齢者がいつまでも自立した生活をおくれるように、ヘルスケア環境のデザインはどうあるべきか。グローバルな最新の研究調査と豊富な事例を紹介しつつ、デザインが果たす大きな役割を具体的に示している。

ユリエル・コーヘン・ジェラルド・D・ワイズマン 著/岡田威海 監訳/浜崎裕子 訳 B6・312頁 定価2,646円(本体2,520円)
物理的環境を痴呆症治療の有効な手段として役立てることを意図して、本書はまとめられた。おもに痴呆症の人々を対象としているが、程度の差こそあれ、高齢者一般と痴呆症の人々がかかえる問題は通底しており、応用範囲は広い。

エリザベス・ブローリイ 著/浜崎裕子 訳 B6・360頁 定価2,940円(本体2,800円)
「加齢による心身の変化に適応する環境とは?」また「アルツハイマー病など高齢痴呆症の人々のかかえる特別なニーズに適応する環境とは?」。可能な限り個々人の残存能力を支援しつつ、その尊厳を維持する環境デザインの指針を示す。