再読!モダニズム建築 フェア
『建築文化』の特集をまとめた『モダニスト再考[海外編][日本編]』の2冊が刊行になりました。
刊行に合わせて、モダニズム建築の関連書籍を集めたブックフェアを鹿島出版会と共同開催いたします。
ヨーロッパで始まった「モダニズム」というムーブメントが、どのように日本にまで広がったのかを関連書籍を読むことで探っていくことができるブックフェアです。
お近くにお出かけの際には、ぜひお立ち寄り下さい。
■フェア開催書店
東京都
・ジュンク堂書店 吉祥寺店:3月中旬~4月下旬(終了)
・MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店:3月中旬~4月下旬(終了)
・ジュンク堂書店 池袋本店:4月1日~4月下旬(終了)
・八重洲ブックセンター 本店:4月17日~5月下旬(終了)
・紀伊國屋書店 新宿本店:5月11日~6月15日(終了)
愛知県
・三省堂書店 名古屋本店:8月1日~8月31日(予定)
京都府
・丸善 京都本店:4月28日~6月9日(終了)
大阪府
・MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店:5月1日~6月下旬(終了)
兵庫県
・ジュンク堂書店 三宮店:4月上旬~5月上旬(終了)
※開催書店は今後増える予定です。決まり次第随時ご案内します。
※フェア開始日は変更になる場合がございます。ご了承ください。
■モダニズム建築関連書籍
※ブックフェアにて販売している書籍の一部です。書店によって販売書籍が異なりますのでご了承ください。
彰国社 編
A5変・352頁 定価(本体3,000円+税)
20世紀における建築の最大のムーヴメント「モダニズム」を、人物に焦点を当ててとらえ直す。『建築文化』1999年5月号特集「モダニスト再考Ⅰ―海外編」の単行本化。
彰国社 編
A5変・424頁 定価(本体3,300円+税)
20世紀における建築の最大のムーヴメント「モダニズム」を、人物に焦点を当ててとらえ直す。『建築文化』2000年1月号特集「モダニスト再考Ⅱ―国内編」の単行本化。
山本 学治・稲葉 武司 著
B6・216頁 定価(本体2,500円+税)
ミースが死去した1年後に、いち早くまとめられたもの。著者、山本学治は、自らの一貫した視点から、ミースの建築創造を時間軸に沿って論ずる。構造・技術・材料の様々な要素のせめぎ合いの中でミース建築が立ち現われてくるさまを、改めて知ることができる。ミースへの最良の入門書であると同時に、読み継がれるべき古典の一冊。
彰国社 編/北田 英治 写真
B5変・160頁 定価(本体2,381円+税)
1951年、63歳で初めて訪れた混沌のインドで、コルビュジエの合理精神は何を考えたのか。彼は、その後23回インドへ渡り、チャンディーガルとアーメダバードを中心に庁舎、美術館、住宅などを残した。これらの建物を、写真家・北田英治の撮りおろし写真と、建築家・宮本佳明、後藤武と建築史家・倉方俊輔による現地座談会を核に紹介する。とくにチャンディーガルの議事堂の内観は圧巻。
リートフェルト・シュレーダー邸
夫人が語るユトレヒトの小住宅
イダ・ファン・ザイル+ベルタス・ムルダー 編著/田井幹夫 訳
A5・136頁 定価(本体2,200円+税)
オランダ近代建築を代表する住宅で世界遺産にも登録された「リートフェルト・シュレーダー邸」実現へのいきさつなどを、施主であるシュレーダー夫人へのインタビューを中心に明らかにする。
後藤 武 著
B6・216頁 定価(本体2,200円+税)
建築の理論や思想は、宣言や哲学的なテキストの中にあるというより、物質的な構築の中にある。本書では、近代建築が建築の世界にもたらした変容を4つの範疇に分類し、それらの特徴的なディテールに着目し解読することで、近代建築の思想を読み解く。近代建築を担った建築家の作品を多数収録。
コーリン・ロウ 著/伊東 豊雄・松永 安光 訳
A5・286頁 定価(本体4,660円+税)
巻頭の論文「理想的ヴィラの数学」でロウはコルビュジエとパラディオの建築の類似性を極めて数学的に証明し、さらに究極的には両者ともヨーロッパの伝統に深く根ざしていると察する。これと次の論文「マニエリスムと近代建築」により、ロウは若き建築家たちに、現代建築に生命を吹き込むための新しい手法を教示した。ほかに「固有性と構成」「シカゴフレーム」「新『古典』主義と近代建築Ⅰ・Ⅱ」「透明性」「ユートピアの建築」「ラ・トゥーレット」を収録。
三沢 浩 著
A5変・240頁 定価(本体3,200円+税)
アントニン・レーモンドが日本で活動した際に残した著作『詳細図集』をとりあげ、内容の解説をしたもの。また日本のモダニズムの形成には、レーモンドの作品と詳細図が大きく影響を与えたことを指摘し、レーモンドの作品の推移とともに、それらが吉村順三ら日本のモダニズムへと引き継がれてゆく経緯を記している。
前川さん、すべて自邸でやってたんですね
前川國男のアイデンティティー
中田 準一 著
四六・196頁 定価(本体1,900円+税)
仕事の折々に前川國男が漏らした含みのある言葉に込めた意味が、初期の作品「旧前川邸」に凝縮していたという著者の発見を紹介する。高度成長期の真只中でも建築を取り巻く社会構造の危うさを憂慮し、警告を発し、闘い続けた前川が晩年に漏らしたインフォーマルな言葉は、現代の困難な状況の中でも社会のためによい建築をつくろうとするすべての人に、共感と勇気を与えてくれる。
RIA住宅の会 編
四六・224頁 定価(本体2,000円+税)
建築家、山口文象により1950年代初めに創設されたRIA。現在は大規模な都市再開発を手掛ける事務所として知られるが、設立初期は大量の戸建て住宅を設計していた。その住宅群を見ると、一貫して住宅の新しい型を追究していたことがわかる。本書では、その知られざる住宅設計集団RIAの全貌を、当事者の証言、若手建築家らの評論によって明らかにする。