第二版では、設備や技術、設計事例を見直し、新しい事例に置き換えている。また自然エネルギーの活用を考えて室内環境を計画するという視点と、家族や社会の変化に伴う生活の変化についての視点も第二版では加味している。インテリア全般の基本的な考え方については第一版と同じである。

［目次］
Ⅰ　インテリア計画学
1 インテリアデザインとは
インテリアデザインの発生／日本でインテリアデザインが必要になった理由
2 日本の住まいとインテリアの変遷
原始住居／寝殿造りと調度／書院造りと装置／数寄屋造り／庶民の住居と収納具／西洋館とその影響／第二次世界大戦後の住宅／家族の多様化とインテリアの技術
3 西洋のインテリアと家具様式の変遷
古代／中世／近世/19世紀／近代
4 第二次世界大戦後のデザインの流れと日本の現代家具
5 人間工学の意味と人体寸法
人間工学とは／人体寸法／人体寸法と設計／姿勢、作業域、動作空間
6 家具・設備への人間工学の応用
椅子、ベッド／テーブル、デスク、カウンター／室内の高さ寸法
7 インテリアの安全性
安全とは／日常災害／非常災害
8 形・色・テクスチャーの心理
形と色の心理／テクスチャーの心理／人体感覚と内装材料
9 人間的尺度と空間の心理
人間的尺度とモデュール／行動動作特性と対人距離／空間の心理
10 家　具　インテリアエレメントのデザイン（1）
家具の種類／家具の構成／家具デザインの条件／家具のデザイン
11 テキスタイル　インテリアエレメントのデザイン（2）
壁装／ウィンドウトリートメント亜のれん／タペストリー／カーペット／手づくりテキスタイル
12 照　明　インテリアエレメントのデザイン（3）
13 グリーン、アート　インテリアエレメントのデザイン（4）
グリーン／アート
14 材料と仕上げ
木材／石材／タイル／金属／ガラス／プラスチック／エコマテリアル
15 インテリアの構法
床と階段／壁／天井／開口部
16 室内環境計画とその制御
熱環境／空気環境と湿気／光環境と音環境／エコロジーな室内環境をめざして

Ⅱ　プライベートインテリアの計画
1 住空間計画
住まいの機能／集合住宅の計画
2 コミュニケーション空間
LDK 空間の成立/DK空間のインテリア／起居様式と和室・洋室/L空間のインテリア／家事空間
3 子供の空間　プライベート空間（1）
子供の成長を設計する／子供の空間概念の発達／子供のプライバシー意識の発達／子供と家族／子供部屋の装備
4 高齢者の空間　プライベート空間（2）
身体機能の衰えと行動圏の縮小／フレキシブルな将来対応を考慮した住宅計画と各室の基本配慮事項
5 夫と妻の空間　プライベート空間（3）
夫婦寝室と書斎／趣味の部屋
6 サニタリー空間
個人・健康空間としての便所／浴室を中心とした水まわり空間
7 収納方式と収納空間
住まい方と収納方式／品目別収納
8 アプローチ空間
9 地下空間の利用
10 ロフト空間の利用

Ⅲ　パブリックインテリアの計画
1 オフィス空間
オフィス空間の構成／オフィスインテリアプランニング／オフィスの維持・管理／オフィス空間のデザイン
2 ホテルの客室とロビー・ラウンジ空間
3 レストランおよび食事・喫茶空間
飲食サービス空間の種類と特色／飲食店舗の空間構成／厨房計画
4 物品販売のための店舗空間
購買空間の機能と役割／計画と動線／空間の演出
5 高齢者施設空間
高齢者用コミュニティ施設／高齢者用施設のデザイン
6 スポーツ・レジャー施設空間
インテリアの計画／フィットネスクラブ／クラブハウス
7 地下・アーバンインテリア
地下街／アトリウム
8 乗物内のインテリア
船舶／車両