
住まいも健康診断すれば長生きできる!
住宅医のリフォーム読本
田中ナオミ 編
A5・176頁
定価2,640円(本体2,400円+税)
ISBN:978-4-395-32033-2
2015年02月
設計者は、リフォームに取り組むとき、クライアントの要望をふまえつつも、何を手がかりにどう動けばいいのか判断がつかず、結局は予算の範囲内で取り組む選択、もしくは折合いをつけていることがある。本来設計者は、クライアントの要望を聞いた上で、住宅の状況に対し、どこをどうリフォームすればいいのか最善の道を選ぶ視点・目標を持ち、提案して実際にやれるのかどうかをクライアントに交渉して見極める力をつけなければいけない。
本書では、住宅医(住宅医協会公認)として取り組んだ著者のリフォーム事例をとおして、骨組の調査診断から始まる「住み継ぐ」ための具体的なリフォーム手法を紹介する。
[目次]
「リフォーム」という仕事の重要性
第1章 リフォームするときに押さえておきたい6つのポイント
リフォームではまず、どこに目標を据えるか
1 劣化対策
2 耐震性
3 維持管理・更新の容易性
4 省エネルギー性
5 バリアフリー
6 防耐火性
column 1 つくる時代から活かす時代へ
column 2 住宅医とは何か?
第2章 ここから始まる住宅医リフォームの実際
1 クライアント(住み手)にヒアリング(カウンセリング)する
2 詳細調査を行う
3 ヒアリング・詳細調査の結果をまとめて、報告書を作成する
4 問題点と改善点を整理し、プランニングと見積りをクライアントに提案する
5 リフォームの実際
6 T邸の完成
column 3 木材もつくる時代から活かす時代へ
第3章 住宅医が手がけたリフォーム3事例
Case 1 世代を超えて住み継ぐための耐震補強、身体に負担のないリフォームで住み心地の良さも実現〈小山の改修(I邸)〉
Case 2 築年数が浅くても使い勝手の良さを追求、耐震・断熱の性能向上に努めた住まい〈カンマキの家〉
Case 3 寒い(断熱)・弱い(耐震)・動きにくい(使い勝手)、問題を抱えた中古住宅を改修し、セカンドステージを楽しく過ごす〈奈良左京の家〉
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